旋風は巻き起こしていないけど…… 堂安が準々決勝のベスト選手”5人”に

PK決めた堂安 photo/Getty Images

森保一監督率いる新生・日本代表は中島翔哉、南野拓実、堂安律の2列目が大きな注目を集め、アジアカップでも爆発することが期待されていた。中島は負傷離脱したものの、日本の多くのサポーターは南野と堂安がこれからのチームを引っ張る逸材だとアジアカップで証明してくれることを願っていたことだろう。

しかし、ここまで2人は苦戦気味だ。チームはベスト4まで駒を進めたが、必死に守りぬく戦いが続いている。アジアの格下相手にゴールラッシュで勝ち進むことを期待していたサポーターにとっては少しばかり残念な内容だろう。だが、まだ輝く瞬間は残っている。準決勝は大一番イラン代表戦だ。

『FOX Spors Asia』は準々決勝の中からベストパフォーマー5名を選抜しているが、その1人にPKから決勝点を奪った堂安が挙げられている。堂安は後半にドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。VARによる際どい判定だったが、このPKを自ら決めてみせた。時折ビッグマウスを披露するだけあって、PKは俺が蹴ると譲らなかったあたりは何とも特徴的だ。

同メディアも若手の堂安がPKで責任を負った部分を評価しており、この一撃がイラン戦への自信になれば大きい。また同メディアは堂安が開幕前に期待されていたほどの旋風は巻き起こしていないものの、一貫性あるパフォーマンスでチームに貢献していることを評価している。守備の時間が長くなっている部分はあるが、ここまでは苦しい仕事も懸命にこなしている。

その他の4人は日本を自慢のスピードで苦しめたベトナム代表FWグエン・コン・フオン、韓国代表相手に堅い守備でクリーンシートに貢献したカタール代表のユーティリティMFブーアッラーム・フーヒー、同じく粘り強い守備でオーストラリア代表を無得点に抑え込んだUAE代表DFファーリス・ジュムア、そしてイラン代表から危険なFWサルダル・アズムンが選ばれている。

堂安には準決勝のイラン戦でもベストパフォーマーになってほしいところだが、南野と堂安は期待された旋風巻き起こせるか。

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