元ヤクルト・バーネット 1年75万ドルでカブスと契約

日本時間2月2日、カブスはフリーエージェントのリリーフ右腕、トニー・バーネットと1年契約を結んだことを発表した。現地の報道によると、バーネットの今季の年俸は75万ドルで、来季は年俸300万ドルの球団オプションになっているという。カブスは先日、同じくフリーエージェントのリリーフ右腕であるブラッド・ブラックとの契約合意が報じられていたが、こちらはまだ身体検査の結果を待っている状況で、正式には発表されていない。バーネットは昨季、故障の影響で22試合のみの登板に終わったものの、防御率2.39、WHIP0.91の好成績を残しており、新天地でも同様の安定したピッチングが期待される。

今季のカブス投手陣はきわめて強力だ。先発ローテーションにはジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナ、コール・ハメルズと一流投手がズラリと並び、復活を目指すダルビッシュ有が5番手からスタートするという贅沢な顔ぶれ。この5人がいずれも健康な状態で開幕を迎えることができれば、タイラー・チャットウッドとマイク・モンゴメリーはブルペンに回ることになる。

ブルペンにはペドロ・ストロップ、カール・エドワーズJr.、スティーブ・シーシェック、ブランドン・キンツラー、ブライアン・ダンシングがおり、ここにチャットウッド、モンゴメリーのほか、ブラックとバーネットも加わるため、最初の1ヶ月を欠場する見込みのクローザー、ブランドン・モローの不在を感じさせない。他にもジョージ・コントス、田澤純一、ロブ・スケーヒル、ランディ・ロサリオ、カイル・ライアンといった投手たちが開幕ロースター入りを狙っているが、非常に層の厚いブルペンに割って入るのは至難の業だろう。

もちろん、メジャー契約を結んだからといってバーネットに開幕ロースター入りが保証されているわけではない。オープン戦で不甲斐ないピッチングが続けば、開幕前にリリースされてしまう可能性もある。日本プロ野球の東京ヤクルトでも活躍した35歳のベテラン右腕は、強豪・カブスの開幕ロースターに残ることができるのか。苦労人の新たな挑戦に注目だ。

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