リアルミュート争奪戦 マーリンズとレッズの交渉が本格化

マーリンズのスプリング・トレーニング開始まで残り13日となり、J.T.リアルミュート放出に向けてのトレード交渉が熱気を帯びつつある。依然として数球団による争奪戦が繰り広げられているなか、マーリンズとレッズの間でトレード交渉が本格化しているようだ。レッズは2017年にゴールドグラブ賞を受賞した正捕手のタッカー・バーンハートとプロスペクト内野手のジョナサン・インディアを含むパッケージをマーリンズに提示し、リアルミュート獲得に向けて他球団をリードしているという。

日本時間2月3日にMLB公式サイトのジョナサン・マヨが報じたところによると、現在はバーンハートとインディアに「少し格の落ちる」プロスペクトを1人ないし複数人含めたパッケージでマーリンズとレッズのトレード交渉が行われているようだ。また、別の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、レッズのほかにも依然としてパドレス、ドジャース、ブレーブス、レイズがマーリンズとのトレード交渉を続けているという。一時は争奪戦から脱落したと見られていたレイズだが、ここにきて盛り返したようだ。

スプリング・トレーニング開始が約2週間後に迫り、リアルミュートがそれまでに放出される可能性は高まっている。マーリンズはリアルミュートの対価として2~4人の選手を獲得する見込みだが、有望株とは別に、自軍の若手投手陣をサポートできる捕手を獲得することを望んでいる。その点において、守備面を高く評価されているバーンハートは非常に魅力的な存在と言える。レッズが争奪戦をリードしているのは、バーンハートの存在が大きな理由の1つだろう。

リアルミュート争奪戦に遅れて加わったレッズだが、バーンハートのほか、ニック・センゼル、テイラー・トラメル、インディアと魅力的な有望株を多数抱えており、マーリンズにとって理想的なトレード相手と言える。このままレッズがリアルミュート獲得に成功するのか。リアルミュートの行方が決まる日は、そう遠くはなさそうだ。

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