フィリーズがエース右腕・ノラと契約延長 4年4500万ドル

2018年、フィリーズのアーロン・ノラはメジャー有数の好投手としての地位を確立するシーズンを過ごした。そして、フィリーズはチームのエースに成長した右腕を長期にわたって先発ローテーションの軸とするために、日本時間2月14日にノラとの契約を延長したことを発表した。今回の契約は2023年の球団オプションが付属した4年契約で、フィリーズはノラの年俸調停期間3年とフリーエージェント権取得後の1年(オプション行使の場合は2年)を買い取った形。今回の契約延長により、ノラは少なくとも2022年まで、最長で2023年までフィリーズのエースとして君臨することが確定した。

ESPNの報道によると、ノラは契約ボーナスとして200万ドルを手にし、今季の年俸は400万ドル。来季以降は2020年が年俸800万ドル、2021年が年俸1175万ドル、2022年が年俸1500万ドルとなり、2023年は年俸1600万ドルの球団オプションないしバイアウト425万ドルとなっているようだ。よって、ノラに保証される金額は200万ドル+400万ドル+800万ドル+1175万ドル+1500万ドル+425万ドル=4500万ドルとなる。

昨季のノラは、33先発で17勝6敗、防御率2.37の好成績をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で3位にランクインした。防御率2.37と被OPS.570はリーグ2位、投球回数(212回1/3)はリーグ3位、17勝とFIP2.97はリーグ4位、224奪三振と被打率.197はリーグ5位の好成績であり、各部門でリーグ上位にランクイン。データサイト「Baseball-Reference」が算出する総合指標WARでは10.5を記録し、サイ・ヤング賞受賞者であるジェイコブ・デグロム(メッツ)の9.6を上回るとともに、メジャー全体では2002年にランディ・ジョンソン(当時ダイヤモンドバックス)が10.7をマークして以来の好成績だった。

現在25歳のノラは、2023年シーズン終了時には30歳。フィリーズで過ごす4年間ないし5年間の活躍次第では、初めてフリーエージェントとなったときに、総額1億ドルを超えるような大型契約を手にすることになるかもしれない。今季以降のさらなる活躍に期待したい。

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