レッドソックスが速球派右腕・イバルディと再契約間近か

ジ・アスレチックのロバート・マレーによると、レッドソックスとネイサン・イバルディの間の契約交渉が本格化しているようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、1年あたり1700万ドル前後の4年契約で話が進められているようだが、規定投球回到達が1度しかない投手に対するオファーとしては異例の好条件といえる。イバルディの契約交渉に関わっていると見られる関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、現在のイバルディの市場はレッドソックスのみに限定されており、契約成立が着実に近付いているという。

今季のイバルディはレイズで開幕を迎え、10先発で3勝4敗、防御率4.26をマーク。7月下旬にジャレン・ビークスとのトレードでレッドソックスへ移籍すると、移籍後は12試合(うち11先発)に登板して3勝3敗、防御率3.33という成績を残した。イバルディが評価を上げたのはポストシーズンであり、ポストシーズンでは6試合(うち2先発)に登板して2勝1敗2ホールド、防御率1.61という見事なパフォーマンスを披露。地区シリーズでヤンキース相手に7回1失点、リーグ優勝決定シリーズでアストロズ相手に6回2失点と好投したほか、ドジャースとのワールドシリーズ第3戦では延長18回にサヨナラ弾を浴びたものの、6回0/3を2失点(自責点1)に抑えるロングリリーフを見せ、敗戦投手ながら多くの称賛を浴びた。

ヤンキースやパドレスなど、レッドソックス以外の球団もイバルディ獲得に興味を示していたようだが、イバルディ自身もレッドソックスとの再契約を前向きに考えており、「相思相愛」の状態となっていた。規定投球回到達と2ケタ勝利が過去にそれぞれ1度だけという故障リスクの高い先発投手にレッドソックス以上の好条件を提示するチームが今後現れるとは考えにくく、各メディアが伝えているように、このままレッドソックスとの再契約がまとまる可能性は高そうだ。

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