片山氏が対馬など視察 地方創生へ住民と意見交換

 片山さつき地方創生担当相が16日、長崎県入りし、対馬などを視察。地方創生に向け住民らと意見交換した。
 地方創生の5カ年計画「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は2019年度が最終年度。視察は地方のニーズを把握し、次期総合戦略へ生かす狙いがある。
 対馬市では、クロマグロ養殖やシイタケ生産を視察。国の地方創生推進交付金を活用している一般社団法人「daidai」では、代表理事の斉藤ももこさん(31)が農業被害対策などで捕獲したシカやイノシシを皮革製品に加工し、子育て中の母親の手仕事につなげていることを説明。「販路拡大や情報発信に向け、島外とのインターネット回線を増強してほしい」と要望した。
 片山氏は報道陣に「対馬では極めて可能性のある地域おこしが始まっている。しっかり応援していきたい」と話した。片山氏は同日、大村市も視察した。

視察先の対馬で、斉藤さん(左)と意見交換する片山地方創生担当相(右)=対馬市、daidai

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