天皇陛下在位30年で記帳所 長崎県や各市町、25日まで

 政府が24日に東京で開く天皇陛下在位30年記念式典に伴い、長崎県と多くの長崎県内市町は23日、庁舎ロビーなどに記帳所を設置した。

 長崎県庁では天皇、皇后両陛下が長崎県を訪問された際の写真20点を展示。長崎県によると、陛下は即位後、雲仙・普賢岳噴火災害の被災地のお見舞い(1991年)や、戦後50年慰霊の旅(1995年)などで計6回、長崎県内を訪問した。内閣府作成のDVDも放映している。

 長崎県庁で記帳した諫早市金谷町の男性会社員(29)は平成元年生まれ。「自分にとって天皇陛下は今上陛下。陛下は国民にとても慕われている」と話した。

 佐世保、諫早、島原、五島など17市町も23日に記帳所を設置。大村、西海両市は既に22日から設けている。長崎、西彼時津両市町は24日に設置する。設置期限は、全て25日まで。

 在位30年を記念し、24日は長崎県美術館が常設展の観覧料を無料にする。長崎歴史文化博物館の常設展と「長崎近代交流史と孫文・梅屋庄吉ミュージアム」の観覧料も長崎県民は無料になる。

天皇陛下在位30年で記帳する市民(右)=長崎県庁

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