都内で観光業者や学校関係者に 長崎巡礼センターなどが説明会

 NPO法人長崎巡礼センターと県観光連盟は14日、東京都内で世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の魅力をアピールする説明会を開き、観光業者や学校関係者ら約170人が参加した。
 ツアーや修学旅行に組み入れてもらうことなどが目的で、筑波大の松井圭介教授が「潜伏キリシタンと宗教ツーリズム」の題で基調講演した。
 松井教授は本県観光の現状や宗教に視点を当てたツーリズムに注目が集まっている点を説明。潜伏キリシタン遺産については信仰や生活文化の「可視化」の難しさを挙げながら、観光客を単なる施設見学者から地域のファンにしていく必要性を訴えた。
 巡礼センターの入口仁志事務局長も講演し、教会堂の魅力や各地の信仰の歴史を説明。「ぜひ長崎に来て魅力を肌で感じてほしい」と話した。

潜伏キリシタン遺産の魅力をアピールした説明会=東京都千代田区、上智大

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