ヒメネス、アロンゾ、ハドソンら 今季注目の若手有望株たち

オープン戦では各球団のプロスペクト(若手有望株)たちが一定の出場機会を得て、メジャーリーガーとともにプレイするなかで貴重な経験を積んでいる。レギュラーシーズン開幕が迫り、各球団が開幕ロースターの顔ぶれを決めつつあるなか、開幕ロースター入りを決めた、あるいは開幕ロースター入り候補となっているプロスペクトもいる。ここではそうした選手たちのなかから、特に注目を集めそうな選手をピックアップして紹介する。

まだメジャーでの出場経験がないにもかかわらず、先日ホワイトソックスと6年4300万ドルの長期契約を結んだイロイ・ヒメネスは、日本時間3月13日にAAA級降格となっているものの、メジャーの正左翼手として開幕スタメンに名を連ねることが確実視されている。昨季はAA級とAAA級で計108試合に出場して打率.337、22本塁打、75打点、OPS.961の好成績をマーク。特にAAA級昇格後は打率.355、OPS.996と打ちまくっており、メジャーでもその打棒が炸裂するようであれば、新人王争いのフロントランナーとなるだろう。

メッツのピート・アロンゾも強打で注目されるプロスペクトである。ヒメネス同様、まだメジャー経験はないものの、昨季はAA級とAAA級で計132試合に出場して打率.285、36本塁打、119打点、OPS.975と持ち前の強打を発揮。オープン戦でも22試合で打率.352、4本塁打、11打点、OPS1.006と強烈なアピールを続けている。ただし、同じ若手一塁手のドミニク・スミスもオープン戦で打率.321と結果を残しており、メッツはアロンゾの保有可能期間を1年延ばすために、アロンゾをマイナーでスタートさせることを選択するかもしれない。

投手では、カージナルスの先発5番手争いを制した右腕、ダコタ・ハドソンに注目だ。昨季はAAA級で先発投手として13勝3敗、防御率2.50という素晴らしい成績を残し、メジャー昇格後はリリーフで防御率2.63と好投。オープン戦で防御率1.25をマークした今季は先発5番手として開幕することが決定しており、完成度の高さを考えると、1年間ローテを守り抜くような活躍も十分に考えられる。スライダーとカーブに磨きをかけたことにより課題の奪三振率も上昇しており、新人王争いに名乗りを上げる可能性もありそうだ。

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