ライブハウスそれぞれの色が出る
──今年の4月20日に行われる『CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL』のことを交えてお話を伺っていきます。今年で4回目の開催となるCONNECT歌舞伎町ですが、SMORGASが3度目、999999999は2度目の出演となります。このような街ぐるみのイベントの印象はいかがでしょうか。
来門(SMORGAS MC):最高ですよね!
VOLT(999999999 Vo.):間違いない!
SENSHO1500(SMORGAS Gt.):ライブハウスが集まっている地域だからいろんな所にも気軽に行けるし、実際去年出演したACB HALLは初めて出演したし、そういった出会いなんかもあって楽しいですね。
YAMAUCHI(999999999 Dr.):ジャンルを問わずに様々なアーティストがたくさん出演しているので、普段はあまり対バンしないようなジャンルのバンドとかが多くて去年はMELT-BANANAとかが観られて僕たち自身もすごく楽しかったし、それだけじゃないハードコアやポップスも観る機会があって、お客さんとしてもいろんな音楽に触れる機会としてすごく良いのではないかなと思っています。
RYOCHI(999999999 Ba.):あとCONNECTはあれですね! ライブハウスの皆さんがバンドをブッキングしているので…あっ、そうじゃないと僕ら出てないからね!(笑)
VOLT:間違いない!(笑)
RYOCHI:そういうのもあって出演者もライブハウスそれぞれの色が出ていて、出演者を選んだ人の好みとか伝わってくるのって、見ている側も楽しいですよね。
SENSHO1500:LOFTでもホールステージとバーステージで結構違うし、バーなんかは割とガシャっとした感じだよね。
YAMAUCHI:ガシャっとした?(笑)
来門:でも俺は楽しみです! 毎年楽しみです!
SENSHO1500:雨が降らなければね(笑) 前回洪水になるかってくらい大雨だったから(笑)。
一同:(笑)
来門:でもそれを晴らすのもね、俺らの使命だから! 新宿を晴らすのも俺らの使命って感じで俺はやってます。
とことんツッパるにはそこまでストイックにならないと
──先ほど皆さんがおっしゃった通り、今回も様々なジャンルのアーティストが出演します。皆さんそれぞれに気になるアーティストを教えてもらってもいいですか?
来門:(即答で)俺は999999999だね。
VOLT:ありがとうございます。
来門:俺は去年999999999を初めて観て超カッコいいと思った。
──それも去年のCONNECTでしたっけ?
来門:そうそう。それもLOFTのバーステージで。すげえカッケェと思って、しかもバーステージの荒々しさっていうのもすげえ合ってて。皆めちゃくちゃツッパってるじゃん?
999999999一同:いやいやいや(笑)。
来門:それとここの音がすごい合ってて、例えばちょっとハウっちゃった所とかもあったけど、逆にすげえそこがカッコよかったりしたのよ。だから999999999ヤベエってなった。
SENSHO1500:もうホールステージは出ない方がいいかもね(笑)。
VOLT:このあと初めてホールステージに出るのに!(笑)
来門:でもね、999999999とは俺、何回かやってるから。ROS(来門がMCのミクスチャーバンド)でも一緒にやったしね。
SENSHO1500:うちらとも町田CLASSIXでやったしね。
RYOCHI:4、5回くらい一緒にやらせてもらってますね。
SENSHO1500:皆、酒癖が悪い!
RYOCHI:いやいやいや! あなたには言われたくない!(笑)
SENSHO1500:帰り際くだ巻いてたし!
来門:この人だから! LOFTでくだを巻くつったら!(笑) SENSHO1500!
RYOCHI:でも来門さんがライブ観てくれた時めちゃくちゃ覚えてますよ俺ら。
来門:怖かったもん(笑)。
VOLT:僕らの方が絶対怖かったですよ!(笑)
来門:でもカッコいー! とは思った。
SENSHO1500:前回のCONNECTの前にZantöと対談して、Zantöがバーでやるっていうから早めに行って観てたら、そこで999999999がやってたんだよね。そこでカッケェ! と思って、そういった出会いがあるのはいいですよね。
来門:あと観たいのはハバナイ(Have a Nice Day!)とか。
SENSHO1500:WRENCH先輩もね。アルバム出したしね。
──今回SMORGASはUZMKのDUTTCHさんがドラムを叩くのですよね?
来門:そう! DUTTCH君がドラムを叩いてくれるの。
―結構長い付き合いですか?
来門:そうですね。UZMKとは長いですね。一番最初にうちらが全国ツアーをやった時もUZMKとYKZが一緒にやってくれた。大阪であるUZMKのイベントとかもやっぱりいまだに呼んでくれるし。
SENSHO1500:DUTTCH君にしか叩けない速めのビートとかも交えて、普段やらないような感じの選曲にしようかなと思ってます。
YAMAUCHI:SMORGASはライブ結構久しぶりじゃないですか?
来門:そう。SMORGAS久しぶり。
──12月からの4か月ぶりですかね。999999999は結構コンスタントに活動してますよね。
来門:LOFTがやっぱりホームグラウンドで?
RYOCHI:そうですね。それはもう完全に。
──結成して1年半くらいですよね。
RYOCHI:そうですね。結成して1年半経たないくらいです。
来門:マジで!? じゃあ出会ったのとか超初期じゃん!
VOLT:まだ3、4回目のライブの時だったと思います。
RYOCHI:僕らの4回目のライブがLOFTで行われた爆音祭だったので、そこで初めて対バンしました。
来門:なのにすげえ完成されてたから!
RYOCHI:いやいやいや! ザラザラの演奏でしたよ(笑)。
来門:もう10年くらいやってるんだろうなと思った(笑)。
──999999999は最近ライブで変わってきたこととかありますか?
RYOCHI:うちはバンド初心者のVOLTも含めてやってきたので、最初はとにかく俺らについてくればいいからって感じだったんですが、最近は、「たまにはこういうことやってみたら?」とか要求が高度になってきましたね。
来門:そういう時はね、うるせー! ってシャンパンかけてやるといいよ。
SENSHO1500:あとはわかったっていってやらないとか(笑)。
来門:そうするとバンドが活動休止とかになる。
VOLT:勉強になります!(笑)
──VOLTさんは最近自分で変わってきたと感じていますか?
VOLT:そうですね。はい…。
SENSHO1500:話を広げなさいよ!(笑)
VOLT:でもライブをやるからには対バンのライブもしっかり観て、なにかしらモノにしてやろうと思っています。やっぱりスタートが遅い分、追いつくのも遅くなってしまうと思うので、追い越すくらいの気持ちでやってます。
来門:なんか忘れないでね、俺たちのこと。
VOLT:いやいやいや(笑)。俺の一番の根底にあるのは来門さんで、初めて観た時、「あっ、こうやって動いていいんだ」って本当に思って、来門さんのアクトには撃ち抜かれました。
──SMORGASは999999999の印象はどうですか?
来門:カッコいい。ツッパってるし、今、珍しいですよね、こういう風にツッパってるのって。あと音がガリガリだし、観てて反骨心も感じるし、若い人達が集まってこういうザリザリなバンドをやってるってまさに新宿だよね。LOFTにふさわしいバンドだと思います。
SENSHO1500:俺は飲んだら意外と真面目だったっていう印象です。意外と音楽を分析してた。
来門:でもさ、真面目にやらないとツッパれないよね。はっきし言って。とことんツッパるにはそこまでストイックにならないといけないよね。
RYOCHI:いやあ、ありがたいです。本当に。
来門:俺もドイツのブンデスリーグで頑張ってる長谷部さんにね、そういって貰えると嬉しいよ。
RYOCHI:来門さん、俺をちょいちょい長谷部誠に似てるっていうギャグやめてくださいよ! そこまでサッカー詳しくないし。
来門:しかもね。全然似てないんだよね(笑)。インタビュー真面目にやろう!
カッケェ男が増えていかないとこの国のエンターテインメントはダメになっていく
──2組ともCONNECT歌舞伎町への出演経験がおありですが、歌舞伎町の思い出を一人ずつお伺いしたいです。
来門:歌舞伎町といえば、すごいエネルギーが渦巻いている街だからそこにうまく乗っかりつつ、良いバイオリズムを生みたいと思っています。特にLOFTにはいるんですよ、すげえのが。ロックの神様みたいなのが。あんまこれ以上言うと馬鹿にされるんで言わないですけど(笑)。LOFTは昔から相性が良くて20代の頃によくやらせてもらってて、またこうやってLOFTでやれて嬉しいです。
SENSHO1500:ラーメン屋の屯ちんってあるでしょ? すげえ好きなんです。ありがとうございます。
VOLT:正直な話、今作っている最中なんですよ。自分の歌舞伎町を柳沢さん(新宿LOFT店長)と。思い出というよりかは、今は歌舞伎町でなにかやらかしたいという思いが強いです。
UC(999999999 Gt.):歌舞伎町って日本で一番変な人が集まる所だと思うので、僕らも変な人見たさで歌舞伎町に魅力を感じていて。バンドマンもそうですけど、ビジネスマンだったり風俗嬢だったりお金持ちだったり、いろんな人が居る中で音楽で一番狂っていきたいなって思っています。
YAMAUCHI:僕にとっての歌舞伎町ってほとんどLOFTの思い出で、地元に居た時からLOFTっていつかは出たい憧れのハコだったんですよ。999999999を始めてLOFTに出させてもらえるようになってからは、歌舞伎町に行くっていうのはLOFTにひとつながりなので、歌舞伎町の思い出イコールLOFTの思い出ですね。
RYOCHI:僕はずっと歌舞伎町に対して昔ながらのイメージが強かったんですが、来てみるとそのイメージとは違ってきていて、LOFTに出るってなって歌舞伎町に出入りするようになって、やっぱり変わってきてるんだなって身を持って感じて。それってCONNECT歌舞伎町もそうだし、僕みたいに今まで歌舞伎町に疎遠だった人とか、悪いイメージだった人とかも999999999とSMORGASを観に来てもらって、また違ったイメージを植え付けられるようなライブをしたいなって思っています。
SENSHO1500:サッカーの話は全然しないんだね(笑)。
──それでは最後に2組のこれからの展望をお聞きしたいです。
来門:天下統一。
RYOCHI:リーグ優勝ですかね。あっ自分からサッカーの話するのはダメなんですね!(笑)
来門:えっ、なんて言ったの?
RYOCHI:聞こえてすらいない(笑)。でも今はシンプルにいい曲をたくさん作って、いいライブをたくさんしようと思っています。僕らはとにかく足元を固めることをやっていこうと思っています。SMORGASが天下統一なら、僕らは独立国家設立ですかね。
来門:あー、有名になっちゃうなあ。ホールツアーやってるの見えたもん、今。
RYOCHI:でもライブの最中にどんどん女子が消えていくんですよ。
来門:それはいいことだよ。カッコいいロックバンドは男からモテなきゃ。今、男からモテるロックバンドが少なすぎるから。
SENSHO1500:それで天下統一か!
来門:そう! 俺たちも喧嘩の音だけど、エンターテインメントな訳じゃん? だからカッケェ男が増えていかないとこの国のエンターテインメントはダメになっていくと思うんだよね。
VOLT:やるしかないッスね。本当に。今はカッケェ兄貴たちに囲まれて勉強している最中ですけど、いつかはこうしたいですね(手のひらと拳をぶつける)。
SENSHO1500:インタビューだから何か発しないと!(笑)