WOMCADOLE × Brian the Sun - 関西気鋭の若手2バンドが所縁の新宿ロフトで激突! 己の唄を放ち合う

10年代から20年代に向けて繋げていきたい新宿ロフトに所縁のある2組のロックバンドに出演してもらいたかった

──まずは今回の「DREAM MATCH2019〜VS SERIES〜」の第二弾としてこの2バンドをチョイスした理由から教えて下さい。

樋口:今回は新宿ロフト歌舞伎町移転20周年という事もあり、10年代から20年代に向けて繋げていきたい新宿ロフトに所縁のある2組のロックバンドに出演してもらいたかったんです。合わせて私の企画している「DREAM MATCH」も、過去、現在、未来を繋げるような2マンにこだわってブッキングしてきた自負もあったし。その中からお声かけさせていただきました。

──第一弾もマカロニえんぴつとおいしくるメロンパンでしたもんね。

樋口:そうなんです。今回も対バンを告知した時に多くの方に「まさに!!」と感じてもらえるブッキングにしたくて。だったらやはり今回はこの2バンドだろうと。

──過去、樋口さんブッキングの中で、この2バンドでの同じステージでの共演は?

樋口:共演は無かったですね。だからこそ、私も観たかった(笑)。

──実際に2組は、このイベントに声を掛けられていかがでした?

樋口侑希:個人的には以前から共演してみたかったバンドでもあったので、ようやく2マンが実現するか!って嬉しかったですね。

森:僕も嬉しかったですね。2マンをするということは、この2バンドによるなんらかの化学反応を期待してのことでのお声かけだと思うので。樋口さんもお客さんも、「今のタイミングのWONCADOLEとBrian the Sunの2マンを見てみたい!!」と思ってもらえたからだと思うんで、その期待にはちゃんと応えたいし、応えられる自信があるんで今回お受けしました。

━同じ4ピースロックバンドながらもタイプもそれぞれ違う2バンドですが、何か樋口さんの中で共通項や共通点を感じたりは?

樋口:お互い関西から駆け出しの頃から新宿ロフトに出演してもらっていたんです。後にそれぞれのバンドが各々、新宿ロフトで自分たちの主催公演を開催するまでに成長した所に個人的な共通点を感じていました。バンドのタイプは違えど、音楽に対しての情熱は両者共に純粋且つ熱いものも持っていると思います。

━2組は、今回の対バン相手が決まった際、お互いに対してどのような第一印象がありましたか?

森:こりゃ、オルタナティブなバンドと演るなぁ…って。

樋口侑希:この男4人組同志の激突か…これはいずれ凄いことになるって、バチバチに思ってました。WONCADOLEといったら自分の中ではオルタナティブでしょう。

━ちなみに、同じ関西出身、閃光ライオット等の出演等、音楽性や年齢は違えど、共通項が幾つかある、この2バンドですが、それぞれお互いのバンドの存在や音楽性をどう見ていますか?

森:もう、WONCADOLEといったら自分の中ではオルタナティブですね。

樋口侑希:森さんからはUKロックが好きそうな感じが凄くしますよね。バンドの音楽性からもその辺り感じるものもあるし。実際、関わらせてもらって「優しい兄貴」って印象を受けましたね

──自分たちと比較して何かないものや叶わないもの。秀でているなと感じられるものがあったりは?

樋口侑希:うーん、特にはないかな…

森:やっぱり彼らならではの爆発力。あれは凄い。

──実際、お互いのバンドのライブでどのような印象を持たれてますか?

森:WOMCADOLEの場合は、あのなりふり構わぬステージングでしょう。

樋口侑希:なんか表情で演奏していた印象があるんです。

──ステージ以外でお互い何か印象深いエピソードなどがあったりは?

樋口侑希:森さんと打ち上げで一緒に飲んだ事がありますよね?その時に、「この人は自分と同じタイプのはちゃめちゃ系だな」って(笑)。

森:そういうWOMCADOLEも、お酒が好きで。酔うと可愛いヤツらです。

──お互いのお客さんについては、どのような印象がありますか?

森:悪りぃ。俺、バンドは観てたけど、お客さんのことまではしっかり観たことなかったわ(笑)。

樋口侑希:Brian the Sunのお客さんは、めっちゃしっかり対バン先のライブも観てくれたり、楽曲を聴いてくれているイメージがあります。

両者のお客さんが「この先もお互いのバンドも応援していきたいな」と思えるような1日にしたいです

──ちなみにそれぞれ東京だと新宿ロフトでのライブも強く印象にある2バンドですね。樋口さん的にそれぞれのバンドで何か新宿ロフトで想い出深いライブがあったら教えて下さい。

樋口:どちらのバンドも過去、新宿ロフトの様々なイベントに沢山、出演してもらった経緯があって。それぞれに色々と想い出はあるんですが、そんな中でも特に印象深かったのは、Brian the Sunは2015年に一緒に企画した公演ですね。ラインナップもsumikaや感覚ピエロといった、今思うと超豪華なメンツだったし、メンバーによる出店があったりと、終始お祭りみたいな雰囲気でとても楽しかったんです。それからWOMCADOLEは、昨年、彼らが新宿ロフトで開催した「UNITEDSHIGA」(2018年11月実施、滋賀4バンドで行ったカップリングツアー)公演でしょう。地元滋賀の仲間達を集めての企画だったんですが、ほぼソールドアウトにし、あれには感動しました。この企画を開催するにあたり彼らに取材をさせてもらい、改めてWOMCADOLEを知る事も出来て。とても良い機会でした。

樋口侑希:あのイベントで滋賀勢と行った際のロフトは、いつもとは違って見えましたね。東京じゃない感じが凄くした(笑)。

──逆にBrian the Sunは新宿ロフトで何か想い出深いライブや思い入れのあるライブってありましたか?

森:新宿ロフトで行ってきたライブには全て色と匂いがあったと思うんです。それこそ新宿ロフトに初めて出た時は、あの独特の空気感もあいまってなかなか自分達のステージングが上手くできなかったように記憶していて。あとは、樋口さんがいるおかげで敷居が守られているライブハウスだと思うので、そういった意味では、こちら側としてはいつも期待に応えたい気持ちでライブに挑んでいます。樋口さんはバンドの状況や成長度合いをしっかり見極めてイベントを組んでくれるので、いつも期待を感じていたし、いつもそれに応えるつもりで燃えて演ってました。

──WOMCADOLEは新宿ロフトで初めてライブを演った際のことを覚えていますか?

樋口侑希:「あの、アジカンとかがやってたライブハウスかー」ってドキドキしてました。

──WOMCADOLEは年末に新作を出されましたよね?

樋口侑希:そうなんです。最新音源として、2ndSingle『ライター』(UNCR-12¥1,080税込)が絶賛発売中です。

──Brian the Sunの方はアルバムでしたっけ?

森:そうです。3dアルバム『MEME(ミーム)』を発売しました。是非、聴いて欲しいです。

──今後、お互いに何か期待することがあったら教えて下さい。

森:ずっとバンドをやっていて欲しい。それだけですね。

樋口侑希:共にやってやりましょうよ。

──樋口さん的にはこの2組の今後へ何か期待はありますか?

樋口:Brian the SunもWOMCADOLEも今後、どんな大人なロックバンドになるのかが非常に楽しみです。好きで始めた音楽が誰かの大事なものになっていくその連鎖を良い意味で責任を持ち、どんな音楽を今後放していくのか。そういった意味ではこの2組には期待しかありません。

──この日はガチで真剣勝負的なライブになりそうですね?

森:WOMCADOLEが爆発力を見せてくれると思うので、自分たちは自分たちの出来ることを120パーセントで鳴らす心算で挑みます。

樋口侑希:いつもと変わらず魂でやりますから。

──樋口さん的には?

樋口:両者のお客さんが「この先もお互いのバンドも応援していきたいな」と思えるような1日にしたいです。

──当日、お互いにやってもらいたいことや曲があったら教えて下さい。

WOMCADOLE:「神曲」! 大好きなんで、是非間近で聴きたいです。

森:曲はもとより、彼ら独特の燃えるライブ、それを今回もとても楽しみにしています。

──当日の意気込みをお願いします。

樋口侑希:いつものイベントライブに比べて長い時間やれます。なんでもやっぱり生が楽しいですよ。当日新宿ロフトで待ってます!

森:とにかくロフトに出れること、それから今回、WOMCADOLEと一緒に出来るのが嬉しいです。いいツーマンになる予感がヒシヒシとしているので、是非、お越しください。

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