「ストレートが強い相手にどこまで僕のストレートが通用するのかというのも含めて楽しみにしていた」
■マリナーズ 7-4 ツインズ(日本時間20日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手が19日(日本時間20日)のツインズ戦に先発し今季3勝目、本拠地初勝利をマークした。チーム得点数メジャートップだったツインズ打線を相手に6回5安打3失点と好投。本拠地T-モバイルパークでの5度目の先発マウンドで初勝利を掴み、試合後は「嬉しいものですね。日曜のお客さんがたくさんいる中で首位のチームを相手にというところで嬉しいです」と振り返った。
試合後の菊池の一問一答は以下の通り。
――本拠地初勝利。
「嬉しいものですね。日曜のお客さんがたくさんいる中で首位のチームを相手にというところで嬉しいです」
――格別ですか?
「こっちにきて勝ち星はあくまで、大事なことですけど、自分の仕事をやるということに徹して今までやってきましたけど、勝ち星がつくに越したことはないので、凄く嬉しいです」
――3日間で45安打を打った強打のツインズ打線を抑えた。
「この3試合見てましたけど、本当に調子が良くて簡単にはいかないだろうなと思っていました。その中で我慢比べに負けないようにという思いでマウンドに上がりました」
――5回の連続四球のところだけ。
「あそこは気持ちの部分での揺らぎを見せてしまった。6回逆転してもらったあとは、必ずもう1回抑えるんだという思いで投げましたね」
――登板間で話していたストレート、足元へのスライダーができていた。
「今日は本当にチームの流れも良くなかったですし、連敗もしてましたし、そこを止めるんだという気持ちも強かった。ツインズ相手にストレートが強い相手にどこまで僕のストレートが通用するのかというのも含めて楽しみにしていたゲームだった。三振はスライダーで取りましたけど、ストレートも差し込めている球も多かったので、改めて自信を深めるそういう試合になったと思います」
――それもメジャーの醍醐味。
「こうやって強い相手、勢いのあるチームで連敗を止められた、ストレートで押せたというのは、これから僕がメジャーリーグで生き残るために大事な日だったので、今後にも生きると思います」
「ストレートを投げないように指示が出るのかと思ったら、逆にインコース投げてくれと」
――ルーキーは疲れの見える5月。
「月に1回のショートスタートという配慮もしていただいてますし、その中でレストもしっかりもらっているので、投げる試合はいいピッチングできるように準備しています」
――長打はなく、打たれた気はしない。
「楽しみでしたね、投げる前から。3日間悔しいゲームが続いていましたし、ここを抑えられたら、また自信が深まるなという相手でもあったので」
――5回は消極的に?
「四球を先頭に出してしまって、そこで次のバッターでゲッツー取りたいと思ってしまった部分があって、置きに行ったというか、振ってくれという、引っ掛けてくれというのがあった。2つ目の四球が1番悔やまれますね」
――三塁線の処理は。
「あそこはフィールディングをしっかりやらないといけないな、というところですけど」
――左投手には難しい打球。
「決してフィールディングは苦手ではないんですが、ちょっと焦った部分はありますね」
――直球と右打者の内角を突いた。
「ミーティングで、あれだけ3日間でストレートいい当たりをされていたので、ストレートを投げないように指示が出るのかと思ったら、逆にインコース投げてくれという指示があったので、それは粋に感じた。狙っている中で、相手が得意な中でいかに抑えられるかは今日のテーマでした」
――懐に飛び込んで投げる意味。
「細かいコントロールがあるタイプではない。少ない球種、3つの球種の中でぶつかっていくという、そういうピッチングで勝てたのが大きいですね」
――デーゲームは得意。
「起きていると試合のこと考えちゃうんですよね。ナイターの時とか、直前まで寝ていたりとかして、しんどいんですよね。デーだと朝起きたらすぐ試合なので、変な緊張、野球を考える時間は少ないんで、そこはいいんじゃないですかね」(木崎英夫 / Hideo Kizaki)