幹事長に外間氏内定 第2会派 三役も独占へ

 県議会の自民党議員は24日、全員協議会を開き、県連の次期幹事長に外間雅広氏(60)=佐世保市・北松浦郡区、4期目=を内定した。6月1日の定期大会準備委員会で報告し、9日の定期大会で正式決定する。
 自民系2会派の分裂状態が続く中、次期三役は最大会派「自民・県民会議」と第2会派「自民」からそれぞれ3人が立候補。幹事長や議長経験者などが協議を重ねたが折り合いがつかず、県議団28人に意向調査(投票)を実施。外間氏を幹事長、総務会長に山本啓介氏(43)=壱岐市区、3期目=、政調会長に前田哲也氏(55)=長崎市区、3期目=を内定した。
 県連幹事長は2年交代が慣例。県議会の正副議長に続き、県連の次期三役も第2会派の自民が事実上独占する形となり、参院選に向けた挙党態勢に不安は残る。自民・県民会議に所属する中島廣義幹事長は取材に対し、「意向調査の結果なので、やむを得ない」とした上で、議長選で自民側が改革21の協力を得たことにも言及。「党と主義主張の違う国民民主、立憲民主、社民と、どこまで方向性が一致したのか」と疑問を呈した。
 外間氏は「人事は互いの主張がぶつかり合うので、もめるのは覚悟していた。決まった以上は、(参院選に向け)しっかりと役割を果たす」と語った。

© 株式会社長崎新聞社