噴火災害 二度と起きないで 児童がキャンドル作り 6月3日 普賢岳追悼に向け

ろうそくに思い思いの絵や言葉を書く児童=南島原市立布津小

 南島原市立布津小(林興一郎校長)の3、4年生44人が28日、1991年6月3日の雲仙・普賢岳大火砕流で犠牲になった43人を追悼するイベント「いのりの灯(ともしび)」で点灯するキャンドル作りに取り組んだ。

 同イベントは6月3日夜、島原市の雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)のエントランス広場で実施。同広場に並べた千個の手作りキャンドルに火をともし、犠牲者の冥福を祈る。

 児童は同記念館職員やボランティアの指導を受けながら、牛乳パックに流し込んだろうを水で冷やして固め、「平和」といった言葉や山、動物などの絵を思い思いに描いた。

 4年の猿渡くれはさん(9)は「噴火災害が二度と起きないでほしい」と、キャンドルに願いを込めた。同記念館によると、キャンドル製作は、南島原市立深江、大野木場小でも行われた。

© 株式会社長崎新聞社