WEC:レベリオンがド派手イメチェン。LMP1史上初のアートカーとなってル・マンに登場

 第87回ル・マン24時間レースの公開車検がスタートした6月9日、LMP1プライベーターのレベリオン・レーシングが『レベリオンR13・ギブソン』のニューカラーリングを公開した。

 2018/19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”から最高峰カテゴリーであるLMP1クラスに復帰したレベリオン・レーシングは、ポルシェワークスドライバーでル・マンウイナーのアンドレ・ロッテラーやニール・ジャニ、2019/20年シーズンはTOYOTA GAZOO Racingのリザーブ兼テストドライバーへの就任が決まっているトーマス・ローランらを擁す強豪プライベーターだ。

 チームは今季、トヨタの2台がレース後に失格となった第3戦シルバーストンで優勝を飾り、チームランキングは第7戦終了時点で2位。ドライバーズランキングでは3号車R13を駆るローラン、グスタボ・メネゼス組が3位につけている。

 そんなチームは9日、戦いの舞台であるフランス、サルト・サーキットで新たなマシンカラーリングをお披露目した。

 6人のドライバーによってアンベイルされた2台のレベリオンR13は、ブラック×レッドでレーシーな配色から大胆に色使いがなされたド派手なカラーにイメージチェンジ。これぞ“アートカー”というリバリーが与えられた。

 スイスに拠点を置くチームによれば、このカラーリングは音楽プロデューサー兼アーティストのトミー・ボーイ氏のアートブランド『RocketByz』が手がけたものだといい、今回のル・マン24時間に限って使用することになるという。

「私たちのアートカーとこれを手がけたアートブランドをモータースポーツの世界で、それも伝統あるル・マン24時間で紹介することはチャレンジングであり、それを実現できたのはとても刺激的だ」と語るのはスイスの高級時計ブランド、レベリオン・コーポレーションのカリム・ブハドラCEO。

「後日、この素晴らしい芸術的コラボレーションだけでなく、チームのレース結果についても話ができることを願っているよ」

 レベリオンのカラーリング発表によって、2019年のル・マン24時間に参戦するアートカーは合計5台に。LMP1史上初のアートカーとなったR13以外の3台はリシ・コンペティツィオーネの89号車フェラーリ488 GTE、JMWモータースポーツの84号車フェラーリ、チーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSRだ。

黒地にマゼンタ、イエロー、グリーンが彩られた1号車レベリオンR13・ギブソン
3号車はホワイトのベースカラーにペインティングがなされたカラーリングに
3号車のフロントには従来のカラーリングにもみられるゼブラ柄が引き継がれている

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