メクル第375号 考える力が身に付く 諫早の囲碁教室

2人の先生から囲碁の打ち方を学ぶ子どもたち=諫早市、いさはや囲碁ぷらざ

 黒と白の石に分かれ、自分の陣地(じんち)の広さを争う囲碁(いご)。諫早(いさはや)市八坂町のいさはや囲碁ぷらざで、幼稚(ようち)園の子どもから高校生向けの囲碁教室が開かれています。
 囲碁を楽しむ場所を碁会所(ごかいしょ)と呼(よ)びます。諫早市には以前、5~6カ所ありましたが、年々少なくなり、今では2カ所になったそうです。ここでは10数年前から子ども向けの教室を始め、指導(しどう)する小川誠(おがわまこと)さん(72)は「石の動きを考えることで、集中する力や考える力が身に付きます」と話しています。
 5日の放課後、年長児から小学6年生までの6人が、縦(たて)と横に黒い線がたくさん引かれた碁盤(ごばん)を挟(はさ)んで向き合っていました。諫早市立上山(じょうやま)小6年の梅村智菊(うめむらちあき)さん(11)は「石を取ることがいい」、同市立北諫早小6年の荒木優子(あらきゆうこ)さん(11)は「友達と打つことが楽しい」と、めきめきと上達しているようです。
 先生役の川上賢三郎(かわかみけんざぶろう)さん(70)と木坂泰司(きさかたいじ)さん(68)は若(わか)いころから囲碁に打ちこんできたベテラン。川上さんは「楽しみながら教えてます」、木坂さんも「相手の石を取る方法を一緒(いっしょ)に考えています」と目を細めます。教室は毎週水曜午後5時と第2、4土曜午後4時からで、参加する人を募集(ぼしゅう)しています。

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