「学び続けるスキルを」 女性活躍アドバイザー 小安氏が講演

小安氏が講演した長崎新聞政経懇話会7月例会=長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎新聞政経懇話会7月例会が18日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアであり、女性活躍アドバイザーの小安美和氏が「これからの働き方改革~多様な人材を活かすヒント」と題し講演した。
 小安氏は、2015年からの15年間で生産人口が909万人減ることを見込む総務省のデータを示し、人口減少の流れが止められない現状を説明した。
 今後、テクノロジーの導入が進み約半数は人工知能(AI)で代替が可能になるとの調査がある。小安氏は、オックスフォード大のマイケル・オズボーン氏の調査を引用し「仕事がなくなるのではなく仕事に求められるスキルが変わる」と説明。「過去に身につけたスキルや価値観は陳腐化していく。新しいことを学び続けるスキルが、今後は必要」とした。
 企業に対しては、フルタイム勤務と残業を前提とした働き方ではなく、多様な人材、働き方の組み合わせで生産性を向上させる必要性を強調。時短勤務や在宅ワークなどの制度について、子育て中の女性に限ると引け目を感じて離職してしまうと指摘した。その上で「男性にもニーズが増えてくる。さまざまな人が共通して使える仕組みにすべき」と述べ、誰もが能力や意欲を生かして働くことができる職場を目指す大切さを語った。
 佐世保会場は19日午前11時半から佐世保市常盤町の富士国際ホテルで開く。

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