かつては高額な選手といえばアタッカーであったが、このところはディフェンダーの価値がうなぎのぼりとなっている。
センターバックだけではなく、戦術的なプレーをするために重要なポジションとなるサイドバックに対しての注目も高まっている。高額な移籍金が支払われることも珍しくなくなってきた。
ということで、今回はサッカーの歴史上で最も高額に取引されたサイドバックの選手たちをランキングで見てみよう。データは『Transfermarkt』からだ。
10位:ファビオ・コエントラォン(ベンフィカ→レアル・マドリー/2011年)
移籍金:3000万ユーロ(およそ37.8億円)
ウイングやトップ下としてプレーしていたファビオ・コエントラォンであるが、ジョルジュ・ジェズス監督の下で左サイドバックにコンバート。ベンフィカで才能を開花させ、レアル・マドリーに高額で引き抜かれた。現在はフリーエージェント。
10位:アルバロ・オドリオソラ(レアル・ソシエダ→レアル・マドリー/2018年)
移籍金:3000万ユーロ(およそ37.8億円)
レアル・ソシエダで2016-17シーズンにレギュラーポジションを獲得し、2918年夏にレアル・マドリーへと引き抜かれた。今季はポジション奪取が期待される。
9位:ダニーロ(ポルト→レアル・マドリー/2015年)
移籍金:3600万ユーロ(およそ39.6億円)
アレックス・サンドロとFCポルトの両サイドでコンビを組んで活躍。2015年にレアル・マドリーへとステップアップした。その後シティへと移っているが、その際の移籍金も3000万ユーロ(およそ36.3億円)と非常に高額だった。
8位:ダニ・アウヴェス(セビージャ→バルセロナ/2008年)
バルセロナの黄金期を作り上げた選手の一人であるダニ・アウヴェス。右サイドバックのポジションから様々な攻撃に関連できるという稀有なタイプで、その能力はまさに唯一無二。
セビージャから獲得された際の移籍金は3550万ユーロで、当時のサイドバックとしては最高額記録だった。
7位:ネウソン・セメド(ベンフィカ→バルセロナ/2017年)
移籍金:3570万ユーロ(およそ44.9億円)
ベンフィカのトップチームに昇格したのは2015年。22歳という比較的遅いデビューだったが、すぐさまポジションを奪取。高い評価を得てバルセロナの一員となった。ただそろそろさらなる飛躍も求められる時期。
6位:ルーク・ショウ(サウサンプトン→マンチェスター・ユナイテッド/2014年)
移籍金:3750万ユーロ(およそ47.2億円)
サウサンプトンで10代にして台頭した左サイドバックは、19歳でマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれた。その額は驚きの3750万ユーロだった。
PSV戦で腓骨と脛骨を骨折する致命的な怪我を負ったことでかなり長い間暗闇をさまよっていたが、昨季はまさに復活の年となった。
5位:ジョアン・カンセロ(バレンシア→ユヴェントス/2018年)
移籍金:4040万ユーロ(およそ50.8億円)
ベンフィカではBチームでのプレーが中心であったが、2014年にバレンシアが目をつけて獲得。それから早いタイミングでステップアップし、昨年ユヴェントスに巨大な額で引き抜かれた。
4位:フェルラン・メンディ(リヨン→レアル・マドリー/2019年)
移籍金:4800万ユーロ(およそ60.4億円)
今年の大型移籍の一つだ。リヨンで大ブレイクを果たした攻撃的左サイドバックは、フランスの伝説ジネディーヌ・ジダンに誘われてレアル・マドリーへ。
3位:カイル・ウォーカー(トッテナム→マンチェスター・シティ/2017年)
移籍金:5270万ユーロ(およそ66.3億円)
トッテナムの中心選手だったウォーカー、当時のDF最高額記録でマンチェスター・シティに電撃移籍したときには大きな驚きを与えた。代表では3バックもこなすなど、グアルディオラの下でさらに幅を広げている。
2位:アーロン・ワン=ビサカ(クリスタル・パレス→マンチェスター・ユナイテッド/2019年)
移籍金:5500万ユーロ(およそ69.2億円)
今夏フェルラン・メンディ以上の取引になったワン=ビサカ。昨季プレミアリーグで攻守に渡って大活躍し、手薄だったマンチェスター・ユナイテッドの右サイドバックに迎え入れられた。
1位:バンジャマン・メンディ(モナコ→マンチェスター・シティ/2017年)
移籍金:5750万ユーロ(およそ72.4億円)
モナコからマンチェスター・シティに買われた際の額は未だにサイドバックとしては世界最高額だ。そのプレーとSNSのポテンシャルはそのレベルにあるが、いろいろな意味でやってしまうことが多いため難しい状況が続いている。