欧州サッカーリーグが続々と開幕する季節。すでにオランダやベルギーでは公式戦がスタートしている。
そして今週末にはイングランド・プレミアリーグの2019-20シーズンが幕を開ける。ついに本格的なサッカーの時期がやってきたことを感じさせる事実だ。
これから開幕を迎える5大リーグで、序盤戦に最も注目すべき10代の選手とは誰か?
モイーズ・キーン(エヴァートン)
プレミアリーグには候補がいっぱいだ。ハドソン=オドイ、フォデン、ネルソン。もしかしたらセセニョンも1部に移籍してくるかもしれないし、グリーンウッドが大ブレイクする未来は容易に想像できる。
しかしそれでもモイーズ・キーンの期待感は大きい。エヴァートンの陣容を見れば、昨季ユヴェントスでブレイクした彼がスタメン起用される可能性は高い。リシャルリソンが残るなら、彼とどんな連携を作ってくれるのか…。楽しみである。
ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリー)
「世界で2番目に高額だった10代」となったジョアン・フェリックス。その才能は誰が見ても明らかであり、攻撃面では欠けているものが見当たらないほどだ。
そして、アントワーヌ・グリーズマンの後釜という重圧にも全く負けそうにないプレシーズンでのプレー。リーガが始まってもフェリックス旋風は続きそうであるし、シメオネの下でどんな成長を見せるのかも注目である。
ジェイドン・サンチョ(ボルシア・ドルトムント)
多くのクラブに狙われていたものの、ボルシア・ドルトムントに残ることを選択したサンチョ。卓越したテクニックとスピード、そして個人と組織両面で相手を崩せるスター性溢れるアタッカーになった。
ドルトムントは今季も多くの才能がひしめくチームになっており、そして強敵バイエルンが世代交代中。ブンデスリーガ制覇の大きなチャンスがあり、その立役者になれる存在だ。
サンドロ・トナーリ(ブレシア)
セリエAからはマタイス・デ・リフトを選びたいところではあるが、シーズン序盤からクラブの重要な存在として出場するであろうという点を踏まえてトナーリにした。
彼はまだセリエAでの経験はないものの、2部での活躍によってすでに代表にも招集。その才能はあまりにも高く評価されているようにも見える。実戦でそれがどれだけ「ホンモノ」なのかがわかるはず。
ブバカル・カマラ(マルセイユ)
フランス・リーグアンは多くの10代選手がレギュラーとして起用されるだろう。サリバ(サンテティエンヌ)やアドリ(ボルドー)も今季大ブレイクの可能性がある。
しかし今のところ最も評価を高めているのは酒井宏樹の相棒でもあるブバカル・カマラだろう。サリバばかり話題になったが、彼もフランスリーグ屈指の10代CBであるし、マルセイユはもはや彼に頼らざるを得ない状況でもある。