海星の大串が「小さいころから甲子園で打つのが夢だった」という本塁打を右翼席に運んだ。1-0の六回1死、カウント2-2から内寄りの直球を一閃(いっせん)。チームに貴重な追加点をもたらして「ちょっとつまり気味だったが、強く振れた」と声を弾ませた。
外角の変化球を意識しながら「相手が対策していて、内角を攻めてきていたから」と狙いを変えた。聖光学院のエースが試合前、警戒する選手として名前を挙げていたが、読みで上回る一発。「実感はなかったけれど、ベンチに戻って『さすがやっか』と言われてうれしくなった」と笑みを浮かべた。
西海市大島町出身。スタンドで見守った父親の祥則さんも「打球がよく伸びた」と目を細めた。小学時代に町のクラブでプレーを始めた強打の2番打者は「島の人たちに恩返ししたかった。次も流れを持ってくる一打を」と頼もしかった。
大串 会心の一発 読みピタリ 夢かなえる
- Published
- 2019/08/14 11:29 (JST)
- Updated
- 2019/08/14 11:38 (JST)
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