歴史的文化遺産をイベント展開 長崎居留地まつり

バグパイプの音色を響かせパレードをする参加者=長崎市南山手町

 幕末から明治にかけて外国人居留地があった長崎市東山手、南山手、大浦地区などで14日、「長崎居留地まつり」(実行委主催)が始まった。一帯に残る洋館など歴史的文化遺産を生かしたイベントを16日まで展開する。
 初日は日本の近代化に貢献した英国人貿易商トーマス・グラバーらの功績をたたえる顕彰式がグラバー園であり、同市やスコットランドラグビー協会の関係者、地元住民ら約40人が出席した。田上富久市長はグラバーの出身地であるスコットランドの民族衣装「キルト」を着て登場。ラグビーのスコットランド代表チームが市内で事前キャンプをしていることに触れ「長崎とスコットランドの交流という点ではグラバーさんの恩恵を今も受けている」とあいさつした。
 男声合唱団やキッズコーラスが歌声を披露。市民バンドがスコットランドの曲をバグパイプで演奏した。その後、全員でグラバー園の周辺をパレードして観光客を楽しませた。

 居留地まつりの主なイベントは次の通り。▽グラバー坂かけ上がり大会(15日午前10時~11時、大浦天主堂前グラバー坂)▽赤ちゃんはいはいレース(15日午前11時~正午、孔子廟(びょう)=入場料が必要)▽長崎居留地BAR-GAIライトアップ呑み歩きラリー(15日午後6時~10時、会場一帯)

© 株式会社長崎新聞社