「庭見せ」絢爛豪華 きょう「人数揃い」

演し物の川船などが披露された魚の町の「庭見せ」=長崎市魚の町

 諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」(7~9日)を前に、各踊町が傘鉾(かさぼこ)や衣装などを披露する「庭見せ」が3日、長崎市内であった。絢爛(けんらん)豪華な展示を見ようと見物客が詰め掛け、町は華やかな雰囲気に包まれた。
 今年の踊町は今博多町、魚の町、玉園町、江戸町、籠町の5カ町。庭見せに伴い、町内の施設や店舗などを開放した。
 長崎港から飛来した6羽の鶴を表現した本踊(ほんおどり)を奉納する今博多町は、鶴の羽をイメージして新調した「衣」などを披露。江戸町では演(だ)し物の「オランダ船(せん)」のほか、先曳(さきびき)や囃子(はやし)らが着る外国風の衣装などを展示した。
 魚の町は、かつて魚市場があったことにちなみ奉納する川船をライトアップした。母と訪れた市立小榊小5年の三木絢菜さん(10)は「すごく迫力があってかっこいい。7日は中央公園で演し物を見る」と待ち切れない様子だった。
 4日は各踊町が演し物の仕上がりを町内に披露する「人数揃(にいぞろ)い」がある。

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