MLB282発ジョーンズ加入でどうなるオリ打線 6年ぶりAクラス狙う2020年オーダーを探る

来季のオリックス打線のカギを握るT-岡田(右)と新加入のアダム・ジョーンズ【写真:Getty Images、荒川祐史】

メジャー通算282発、1939安打を誇る“超大物”ジョーンズを獲得

 オリックスは今オフにダイヤモンドバックスからFAとなっていたアダム・ジョーンズ外野手を獲得した。メジャー通算282発、1939安打を誇る“超大物”の加入で課題だった打線は機能するのか。来季のスタメンオーダーを探っていく。

 今季は5年連続Bクラスとなる最下位に終わったオリックス。山岡泰輔、山本由伸のダブルエースが活躍を見せたが課題は明白だった。チーム打率.242、544得点、516打点はリーグワーストで102本塁打もリーグ5位。打率.322、29本塁打、85打点をマークしベストナインを獲得した吉田正が孤軍奮闘する姿が目立った。

 怪我などが目立ちシーズンをフルでプレーできないロメロ、マレーロに見切りをつけ獲得したのがMLB通算282発のジョーンズ。またマイナー通算174本塁打のロドリゲスとも契約が濃厚となっている。来季のオーダーは率と長打を期待できる吉田正を3番、メジャーで実績抜群のジョーンズを4番、オープン戦次第になるがロドリゲスを5番に置く強力クリーンアップが形成できる。

崖っぷちのT-岡田はシーズン途中に加入したモヤと一塁を争う

 1番には打率.250、30盗塁(盗塁死14)の福田、今シーズン守備の乱れや怪我などで56試合の出場にとどまったが後半は復調し粘り強い打撃を見せていた安達を2番。6、7番の下位打線は一塁を崖っぷちのT-岡田、途中加入のモヤ、三塁はルーキーながら交流戦首位打者にも輝いた中川と三塁挑戦の宗が争う形になりそうだ。

 今季はリーグトップの101犠打、同2位の122盗塁を記録したが打線の繋がりがなく“あと1本”が出なかったオリックス。6年ぶりAクラス入り、1996年以来のリーグ制覇に向けては近年、マークが厳しくなってきた吉田正を支えるジョーンズ、ロドリゲスの活躍がカギを握る。

 その他にも捕手に再転向した頓宮、ユーティリティを武器に巧打を見せる大城、俊足が武器の佐野、小田、守備力ならトップクラスの実力を誇る後藤らがレギュラーを狙っていくことになりそうだ。

【2020年オリックス予想スタメン】
1(二)福田周平
2(遊)安達了一
3(左)吉田正尚
4(中)アダム・ジョーンズ
5(DH)アデルリン・ロドリゲス
6(一)T-岡田 (スティーブン・モヤ)
7(三)中川圭太 (宗佑磨)
8(捕)若月健矢
9(右)西浦颯大(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2