世界で最も優れた選手は誰なのか?サッカー界では常に議論となるものであるが、容易に答えは出せない問いだ。
今回は『FourFourTwo』から、「現在世界で最も優秀なセントラルミッドフィルダー」を紹介する。
10位:ダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)
トップ下という意味では世界で5本の指に入るだろうが、セントラルハーフとしてもトップ10に名を連ねるだろう。4回のプレミアリーグタイトルを獲得したスペイン人の司令塔は、普通の人には見つけられないようなスペースを探すことにかけては天才だ。
その意思決定はほぼ完璧であり、テクニックも半端ではない。年を重ねるたびにそのアイデアが常に発揮されるようになり、より丸みを帯びた選手となった。
9位:ファビーニョ(リヴァプール)
リヴァプールを象徴するような3トップ、そしてサイドからチャンスメイクするロバートソンとアレクサンダー=アーノルドに注目が集まりがちだが、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、そしてファビーニョの貢献度も非常に高い。
アンフィールドに適応するまで少し時間はかかったものの、ファビーニョは今やプレミアリーグ最高のオペレーターだ。鋭いポジショニングとコンタクトで相手の攻撃を止め、的確なパスと強烈な長距離砲でゴールまで狙える。
8位:ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
9月で34歳になったモドリッチ。時に衰退の兆候も見せていたし、昨年のワールドカップが終わったあとはまるで「二日酔い」に悩まされているかのようであった。
しかし彼はもちろんレアル・マドリーの不可欠な部分であり続けており、パフォーマンスも徐々に戻ってきている。このスター揃いのチームを導く司令塔として、そのカリスマ性も重要なものとなっている。
7位:セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
彼がバルセロナのファーストチームに入ってから10年以上が経っている。クレバーで激しい守備的MFの彼はすでに500試合以上に出場しているが、試合を読む力、ポゼッションの信頼性、そしてディフェンス能力に目立った衰えはなく、世界有数の「6番」であり続けている。
もちろんこの数年少し全盛期よりは見劣りする部分も出てきてはいるが、すぐにブスケツは自分のコンディションを整えてくる。彼ほど上手くやれる選手はほとんどいないし、まだ後継者の候補すら見つからないほどだ。
6位:トーニ・クロース(レアル・マドリー)
レアル・マドリーの心臓といえるクロース。攻撃でも守備でもそのテンポをコントロールし、中心から物事を測っていく。長距離であろうが短距離であろうが、彼は世界最高のディストリビューターである。
非常に賢い選手で、混雑した中でスペースを見出すことができ、試合を加速させることも、減速させることも可能だ。昨季は苦戦したものの、今季は間違いなくパフォーマンスを取り戻している。
5位:ミラレム・ピャニッチ(ユヴェントス)
クリスティアーノ・ロナウドがいる限りユヴェントスが彼のチームになることはないが、実際のところ最も重要なのはピャニッチなのだ。
彼は試合のテンポを決定づける選手であり、ヨーロッパでも屈指の一貫性を誇る男である。ユヴェントスのすべてを影から司っている。
4位:ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ)
スターリングの輝きによって覆い隠されてしまったかもしれないが、昨季ベルナルド・シウヴァはマンチェスター・シティの傑出した司令塔に成長した。7ゴール7アシストを決め、ケヴィン・デ・ブライネの離脱に関する穴を完全に埋めた。
サイドだけではなく中央のポジションでも力を発揮でき、どんな役割にでも適応する。グアルディオラ監督も「これまで見た中で最も才能がある選手の1人」と称賛しているほどだ。
3位:フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)
セントラルMFにポジションを上げてからより多くの注目を集めるようになったデ・ヨング。エリック・テン・ハーフ監督によって適切な役割を与えられ、アヤックスをチャンピオンズリーグ準決勝に導いた。
その傑出したパフォーマンスによってバルセロナへのステップアップに成功。さらにスペインでもいきなり影響力を見せている。素晴らしいパサーであり、知的な労働者であり、プレスを外すフットワークも見事だ。
2位:エンゴロ・カンテ(チェルシー)
なんだかんだ言っても、カンテは守備的MFではない。セントラルMFである。間違いなく世界最高クラスのだ。
素早く、粘り強く、そして知的なカンテ。フィールドのエリアをパトロールし続け、類まれな運動量と献身性で攻守に渡って働く。ボールを持ってもレベルは低くない。地味ながらもこれほど優秀な選手は数少ないといえる。
1位:ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
世界最高のサッカー選手ではないが、世界で最もパーフェクトなサッカー選手であろう。創造性豊かで、巧みで、ダイナミックだ。どちらの足でもパス、シュート、ドリブル、クロスが出せる。
試合のあらゆる側面で貢献できる。マンチェスター・シティのキーマンであり、今季は13試合で9アシストを稼いでいる。