旧長崎県庁舎跡地 江戸期の石垣などの遺構

見学会に市民ら200人参加 歴史に思いはせ

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担当職員(右)の説明を聞きながら旧県庁舎跡の調査現場を見学する市民ら=長崎市江戸町

 長崎県教委は22日、長崎市江戸町の旧県庁舎跡地で進めている埋蔵文化財調査の現地見学会を開いた。市民ら約200人が参加し、江戸期のものとみられる石垣などの遺構を見て回った。
 跡地は、16世紀の長崎開港後にキリスト教の国内拠点「岬の教会」、江戸初期の禁教令後は長崎奉行所西役所などがあった。10月に調査を始め、来年1月中旬まで敷地内18カ所を試掘し、遺跡の内容を確認する。
 これまで江戸期とみられる瓦や漆喰(しっくい)などが見つかっているが、岬の教会関連のものは出ていないという。
 跡地では長崎市が文化ホールを整備する方針だが、歴史専門家らの間には慎重な対応を求める声がある。県と市は調査結果を踏まえ、今後の対応を協議する。
 現地見学会では、県教委学芸文化課の浜村一成・主任文化財保護主事による現状報告もあった。諫早市の会社員、古賀義人さん(68)は「広くて、出島が目の前にあり、歴史ある神聖な場所だと感じた。有効に使えば多くの人が訪れると思う。文化ホールなどの近代的な建物は控えた方がいいのではないか」と語った。