青年700人がマカオ-珠海の絆をたたえてマカオ返還20周年を祝賀

青年700人がマカオ-珠海の絆をたたえてマカオ返還20周年を祝賀

AsiaNet 82286(2595)

【珠海(中国)2019年12月20日新華社=共同通信JBN】マカオが中国に返還されてから20周年の12月20日、隣接する中国本土広東省の都市、珠海の横琴港などで「Budding Zhuhai and Macao, Chasing Dreams in the Greater Bay Area(新進の珠海とマカオ、大湾区の夢を追う)」をテーマとしてフラッシュモブが繰り広げられた。珠海市人民政府広報部によると、マカオと珠海の青年700人以上が参加し、コーラスとストリートダンスでマカオ返還と統合開発を祝った。

マカオに隣接する珠海は現在、中国本土・マカオ協力の玄関口、先頭走者になっている。近年、マカオは中国総合開発に積極的に統合して、適度に多様化された経済発展を推進、それによって、マカオと川幅最短187メートルで隔てられている珠海の横琴新区は今や、重要なプラットフォーム兼サポーターとみなされている。

今年2月、中国政府は広東―香港―マカオ大湾区の開発計画概要を発表したが、それは引き続き互恵協力の深化と地域経済の協調的発展を目指している。マカオの法律家、レイ・ウンコン氏はこれら3地域の協力深化を目の当たりにした。レイ氏の法律事務所は2016年7月、本土と香港の事務所と提携して、横琴新区に合同法律事務所を開設した。レイ氏はそれ以来、珠海・マカオ間を通勤するようになった。

2都市にまたがるレイ氏の仕事を可能にしたのは、インフラ接続と便利で効率的な通関手続きである。「私のマカオ事務所から横琴事務所まで30分しかかからない」という。さらに重要なことは、広東省、香港、マカオが投資、貿易、金融サービス、科学・技術教育、社会サービスの協力深化を続けていることであり、それが合同法律事務所に法律サービスの協力拡大をもたらしている。

今日、仕事と生活の両都市往来は、マカオ市民多数の選択肢になっている。マカオ協力の
重要なキャリアとして、Innovalley HQは2015年以降、大小375件のプロジェクトを生み出し、このうち199件はマカオからで、23件はベンチャーキャピタル資金計4億3300万元を調達した。

マカオの若い起業家、チョイ・ネイルド氏は2018年、自分のチームとともにInnovalleyで事業を開始、オンラインの旅行プラットフォーム、Discover Macaoを立ち上げた。それは現在、1700の観光関連商品を販売しており、マカオの全観光商品の90%を占めている。登録ユーザーの62%は広東―香港―マカオ大湾区の各都市の住民である。チョイ氏は「横琴はマカオのビジネスに多様な人材構造、物理的スペース、産業支援を提供している」と話した。

横琴に住むかそこで仕事をするマカオ住民が増えたことを受けて、珠海は促進政策を策定した。例えば今年7月1日以降、珠海に永住するマカオ市民は基本的な健康保険の対象になり、教育、雇用、起業、生活を支援されている。7月初めに珠海の健康保険証を入手したマカオ市民のウー・リキン氏は「今は病気になったときに両市の多数の病院から選べるので、診察を受けるのも便利になった」と話した。

マカオの中国返還20周年の直前、横琴新区も誕生10周年を迎えた。横琴は開設以来マカオと手を組み、技術革新、特別融資、医療と健康、文化観光と展示会、商業と物流、専門サービスの6大産業を開発し、マカオの産業発展を助けてきた。

深化し続けるマカオと珠海の協力はまた、海外企業が巨大な中国市場に参入することも支援する。横琴新区管理委員会のヤン・チュアン委員長によると、彼らは実際に巨大な中国市場に最大の関心を持っている。横琴は大湾区の中で香港、マカオ双方につながる特異な位置を誇りにしており、外国企業の国際交流に簡便なアクセスを提供している。

ソース:The Information Office of the People's Government of Zhuhai Municipality