「感謝の気持ち伝える」 西彼・西海 浅井(鎮西学院高)宣誓

力強く選手宣誓する西彼・西海の浅井(鎮西学院高)=長崎新聞文化ホール

 選手宣誓で開会式を締めくくったのは、西彼・西海から2度目のエントリーを果たした浅井(鎮西学院高)。「支えてくれる全ての人に感謝の気持ちを伝える」。一緒に汗を流してきた仲間、競技を続ける力と心を育んでくれた先生、家族-。素直な思いをぶつけて、レースへ決意を新たにした。
 西彼北小4年から陸上を始め、西彼中卒業後、高校は親元を離れて寮生活。約40人の長距離勢がいる県内トップレベルのチームで走力を磨いた。結果、2年時の県新人大会5000メートルで3位に入り、九州大会に初出場。だが、3年間、全国の舞台に立つことはできず、駅伝も自らが走った2、3年時は九州止まりで「悔しさが残った」。
 その思いを忘れずに、春からは東京国際大に進学。今年の箱根駅伝で5位入賞し、来年のシード権を初めて獲得した新鋭チームで飛躍を誓う。「人間的に成長できた高校生活」を土台にして「三大駅伝(出雲、全日本、箱根)のメンバーに絡んでいける選手になる」のが目標だ。
 今大会は感謝とともに、その覚悟を示そうと思う。担当する2区間のうち、まずは流れをつくる大事な第1日1区(10.2キロ)に出走。「相手が強いのも分かっているけど、弱気にならずに走りきる」。大役の緊張から解き放たれた18歳は力強く前を見据えた。

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