韓国の人気かき氷店「ソルビン」が1月末で閉店して話題となっていた(株)エンポリオが破産開始

 (株)エンポリオ(TSR企業コード:292641800、法人番号:4011701001620、江戸川区東小岩1-3-1、設立1985(昭和60)年10月、資本金3000万円、鈴木一郎社長)は2月14日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には福岡真之介弁護士(西村あさひ法律事務所、千代田区大手町1-1-2、電話03-6250-6200)が選任された。
 負債総額は債権者約250名に対して約14億5000万円。

 海外ブランドの日本総代理店として、ブランドバッグや財布などの皮革製品、雑貨類を扱っていた。過去には米国のバッグブランド「NicoleLee(ニコールリー)」などの日本総代理店として国内小売店向けの卸売や、直営の小売店「MUCHO(ムーチョ)」などを展開。2006年9月期は売上高約12億9800万円をあげていた。
 しかし、競争激化や消費低迷から販売が低迷し、2011年9月期は売上高7億8912万円にとどまっていた。
 2016年に韓国の人気かき氷店「SULBING(ソルビン)」を原宿などに6店をオープンしたが、投資負担が重く、資金繰りが悪化。2019年9月期は売上高約7億円に対し、多額の赤字を計上し債務超過に転落した。
 こうしたなか、2020年1月31日付けで、全国のソルビンを含む運営する全店舗を閉店、事業を停止し今回の措置となった。

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