クルーズ船寄港20隻中止 長崎、佐世保 航空便運休、減便も 九州運輸局まとめ

 九州運輸局は19日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1月28日から2月29日までに長崎、佐世保両港に寄港を予定していたクルーズ船計31隻のうち、計20隻がキャンセルになったことを明らかにした。
 キャンセル以外では、乗客がいない船の寄港が計10隻あり、乗客がいた寄港はほとんどが日本国籍の旅行者を乗せた船が長崎に入った1隻だった。運輸局は中国政府が海外への団体旅行を禁止した1月27日以降の状況(予定を含む)について、九州各港の港湾管理者から聞き取り、集計した。
 九州7県では、寄港予定のクルーズ船62隻のうち、キャンセルは博多港21隻、長崎港11隻、佐世保港9隻、鹿児島港5隻など計48隻に上る。乗客なしの寄港は計13隻、乗客ありの寄港は1隻。
 また、九州と中国(香港を除く)を結ぶ空の便でも運休や減便が相次いでいる。運輸局の19日時点のまとめでは、長崎空港を含む九州の5空港計10路線で、1月末の週60便から、2月末では週19便にまで減少する見込み。岩月理浩局長は同日の会見で「中国以外でも旅行を控える動きがあり、事態を注視していく」と述べた。

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