佐藤万璃音、トライデントからFIA-F2フル参戦が決定「ここでのレースには大きな意味がある」

 FIA-F2に参戦するトライデントは、2020年シーズンに向けて日本人ドライバーの佐藤万璃音と契約したことを発表した。佐藤は、自身のキャリアにおいて初めてF2にフル参戦することになる。

 2015年からヨーロッパを舞台にレース活動を続けている佐藤は、2019年にモトパークからユーロフォーミュラ・オープン(EFO)に参戦し、最終戦を待たずしてタイトルを獲得する活躍を見せた。

 またシーズン途中にはカンポス・レーシングよりF2にデビューし、第9戦スパ・フランコルシャンから最終戦アブダビまでの4大会に出場。シーズン終了後にアブダビで行われたテストにはトライデントから参加し、佐藤は同チームのシートを獲得した。

 F2参戦が決まった佐藤は、トライデントの公式サイトでコメントを発表した。

「2020年シーズンのF2に向けて、トライデントに加入したことを嬉しく思います。これを実現するために関わってくださったすべての人々に感謝します」

「ここでレースをするということは、僕にとって大きな意味があります。そしてもちろん将来にに向けてもそうです。レースを始めるのが待ちきれません」

 またチームオーナーのマウリツィオ・サルバドーリは、佐藤について“レースの勝ち方を知っている”ドライバーだと語った。

「佐藤万璃音が2020年のFIA-F2選手権をトライデントで戦うことを発表できて、大変嬉しく思う。万璃音は素晴らしい才能を持った非常にプロフェッショナルなレーサーだ」

「EFOにおける圧倒的な成功は、ほんのわずかなドライバーしか知り得ないレースの勝ち方というものを万璃音が知っているということを示した」

「トライデントのもとで、彼は成長と改善を続けていき、最も熱望する目的を達成するだろうと私は確信している」

 佐藤のシリーズ参戦が決まったことにより、2020年シーズンのF2では佐藤、松下信治(MPモータースポーツ)、角田裕毅(カーリン)という3名の日本人ドライバーが戦うことになる。

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