大学生のインターンシップ メリットや注意点、探し方は?

就活を控え、インターンシップに参加しようかと考える大学生も多いでしょう。「そもそもインターンシップって何?」「就活に有利って本当?」「インターンシップ先はどうやって探すの?」など、分からないことも多いですよね。大学生がインターンシップに参加する際のメリットや注意点、インターン先の選び方についてご紹介します。

インターンシップの概要

まずはインターンシップの意味や時期、内容について確認しておきましょう。

そもそも、インターンシップとは

インターンシップとは、就職活動前の学生が、実際に企業で就労体験をすることをいいます。株式会社マイナビが行った「2019年 マイナビ大学生 インターンシップ調査」によると、10月時点で84.9%の学生が、1人平均3.2社のインターンシップに参加しています。現代では就活前にインターンシップに参加するのが一般的となっています。

インターンシップの時期と期間

基本的に大学3年生の夏から冬にかけてインターンシップに参加する大学生が多いでしょう。インターンシップについては、大学3年生の春までに考えておきましょう。

期間は「短期インターンシップ」と「長期インターンシップ」があります。

「短期インターンシップ」は最短半日からあり、3日~1週間程度をいいます。近年増えているのは1日だけ開催される1dayインターンシップ。短いように感じますが、短期間でも職業について学べるようプログラムが工夫されています。職場の雰囲気を感じ取ることもできるでしょう。ただし短期の場合は、実際に企業の事業に関わることはできません。興味を持っている会社があれば、まず短期を試してみると良いでしょう。「長期インターンシップ」の場合は実際に仕事をすることになるので、給料が発生し、当然責任を持って仕事をする姿勢が求められます。やりたいことがほぼ決まっている方は長期インターンシップをおすすめします。また、学業との両立を考える必要が出てくるので、前もってスケジュールを確認しておきましょう。

インターンシップの内容

インターンシップの内容は、企業によってさまざまです。

マイナビ新卒紹介の「インターンシップとは」によると、一番多かった内容から順に、「グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)」「人事や社員の講義・レクチャー」「若手社員との交流会」「会社見学・工場見学・職場見学」などとなっています。

実際に学生が社員から話を聞いたり、職場見学や仕事体験をすることで、その会社で仕事をすることがより具体的にイメージできるよう工夫されています。

大学生がインターンシップに参加するメリット

学生時代にアルバイトを経験する方は多いと思いますが、実際の仕事にはアルバイトとは大きく違う点があります。インターンシップで仕事を経験したり、社員から話を聞くことには、主に5つのメリットがあるでしょう。

仕事内容をイメージしやすい

仕事体験や職場見学をすることで、日々どのような仕事をするのかが具体的にイメージできます。先輩社員から話を聞くことで、仕事のやりがいや大変なことなどについても学ぶことができるでしょう。

職業適性の確認ができる

職業適性は、実際に働いてみなければ分からないことも多いもの。インターンシップを経験することで、適性を感じたり、さらに仕事内容に興味がわいたということもあるでしょう。一方で、苦手意識を感じたり、自分には合わない仕事だと感じたり、思ったよりも興味がわかないということもあります。

仕事をする上で重要な適性やモチベーションを、インターンシップに参加することで確認することができます。今後の就活の参考の一つにもなるでしょう。

社員の方と触れ合える

仕事をする上では人間関係も大切です。インターンシップでは、その会社で働く社員と実際に触れ合うことができるので、どのような人々と一緒に仕事をするのかがイメージしやすくなります。

面接時の志望動機にできる

インターンシップに参加することで職業イメージがわくため、面接時の自己PRや志望動機がより具体的になるでしょう。

特に長期インターンシップの場合は、インターンシップ中の経験を面接時に話すことができます。新卒の就活の場合、企業側は「ポテンシャル」を判断しなければなりません。そこにさらにインターンシップによる「経験」が加わることで、有利に働くこともあるでしょう。

インターンシップの注意点

メリットが多いインターンシップですが、注意点もあります。

ただやみくもにインターンシップに参加することはおすすめできません。特に長期インターンシップでは実際に仕事に関わるので、大変なこともあるでしょう。目的がないままでのインターンシップは、辛い時間になってしまいます。

また、学業との両立についても考えましょう。ゼミや論文といった学業がおろそかになっては、元も子もありません。学業のスケジュールに合わせて、短期や中長期のインターンシップを選びましょう。なかには「1日3時間の短時間インターン」「夕方以降のインターン」「土日参加のインターン」といったものもあります。

複数のインターンシップに参加したいという人も多いでしょう。学業との両立を考え、きちんとスケジューリングしましょう。

インターンシップ先の探し方

インターンシップ先を選ぶ際は、「業種や企業」「職種」「期間」「内容」から選びましょう。

自分が興味のある業種や企業のインターンシップに参加することはもちろん、職種にも注目しましょう。同じ業種でも、営業職と事務職では職務内容や求められるものも異なります。営業一つとっても、新規開拓やルート営業、個人営業や法人営業など細かく分かれています。より具体的な志望を考えて選びましょう。

期間も重要です。学業のスケジュールと照らし合わせて、参加できるものを選びましょう。

インターンシップの内容にも着目しましょう。仕事の疑似体験ができるのか、職場見学か、実際に仕事を体験できるのか、募集要項を見ながら考えてみるのも良いでしょう。

インターンシップ先を選ぶ方法

それでは、実際にインターンシップ先を選ぶ方法をご紹介します。大きく分けて「求人情報サイト」「企業のホームページ」「合同説明会」などから選びます。

求人情報サイト

インターンシップ先を探すためには、まず求人情報サイトに登録しましょう。掲載数が多いサイトとしては「リクナビ」や「マイナビ」がおすすめです。ほかにも日本最大級のインターンシップ情報サイト「JEEK」、会社説明会の情報もチェックできる「キャリアインターン」などがあります。

企業のホームページ

インターンシップに参加したい企業が決まっていれば、ホームページを見てみましょう。インターンシップの情報や、応募ホームがある可能性もあります。ただし応募期間が短い場合もあるので、余裕をもって早めに確認しておくと良いでしょう。

合同説明会

インターンシップに関する合同説明会が開催される場合もあります。一度にたくさんの企業のインターンシップ情報を得ることができますから、開催されている場合は参加してみましょう。企業に質問もできますし、今まで知らなった魅力的な企業を知る可能性もあります。

まとめ

インターンシップを経験すると、自分の適性や志望を明確化したり、就活でアピールできるなどのメリットが得られます。インターンシップ先を選ぶには、自分の目的や志望をより明確にすることが大切です。業種や職種に細かく分けて考えたり、合同説明会に参加するなどして、自分に合ったインターンシップ先を選びましょう。

参考

そもそもインターンシップってなんなんだ?|キャリタス就活2020

大学生がインターンシップに参加するメリットと注意点|ゼロワンインターン

インターンシップの期間ってどれくらい?日数や参加時期は?|ゼロワンインターン

インターンシップの選び方と探し方。自分にあった企業はこう決める!|dodaキャンパス

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