長崎県内20市町も学校再開へ 新学期から、諫早は協議中

 長崎県が新型コロナウイルスの感染拡大防止で休校中の県立学校について新学期からの再開を発表したことを受け、県内の20市町教委も23日までに、4月6日の始業式から公立小中学校を再開すると決めた。残る諫早市教委は協議中としている。

 各市町立の小中学校は4月6~8日に入学式を実施。長崎市立長崎商業高は県立高校と同じ8日に始業式と入学式がある。長崎県は今月20日、市町教委に新学期からの学校再開を求めていた。
 各校は新学期開始後も感染リスク軽減のため、手洗いやうがい、室内の換気などを徹底。▽毎朝の体温やせきなどの症状の有無を「健康観察記録表」に記入(長崎市、佐世保市)▽1メートル以上間隔を空けて座る(五島市)▽グループ学習など長時間の対面をさせない(西彼長与町)-などの対応を取る。
 本年度中に消化できていない学習内容について春休みに補習をする市町はなく、必要に応じて新学期に実施する。夏休みの補習は、東彼川棚、東彼杵両町が数日間実施する予定。五島、壱岐、島原の3市と北松佐々、新上五島の両町は各校の実情などを把握した上で今後検討する。
 春休み期間中は、児童の運動不足やストレス解消のため、長崎市は小学校のグラウンドを、松浦市は小学校のグラウンドと体育館を開放する。

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