【新型コロナ】1日の公表で過去最多11人 神奈川県内の感染100人超す 死者5人に

神奈川県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で27日、新たに30~80代の男女11人の感染確認が公表され、県内の感染確認者(県集計)は100人を超えた。1日当たりの公表数は過去最多の11人を記録。横浜市内では90代女性が死亡し、県内の死者は5人となった。

 県所管の保健福祉事務所管内で感染が確認されたのは、厚木管内の60代男性会社員と、鎌倉管内の60代男性会社員、60代無職女性。

 厚木管内の男性は東日本高速道路のグループ会社社員で、5~14日にインドネシアを旅行、26日に感染が判明した。入院中で中等症という。帰国後は15日朝から16日朝まで横浜新道川上料金所で料金収受業務に当たっていた。

 鎌倉管内の男性は2月17日から3月15日までインドに出張しており、26日の検査で陽性が判明し入院。女性は11日に感染が確認された60代男性の妻で、夫とともに2月23日~3月1日にエジプトのナイル川クルーズに参加していた。

 横浜市で死亡した女性は、21日に感染確認が公表されていた。新たな感染者は4人で、40代の男性会社員2人と30代のアルバイト女性、80代の無職男性。

 会社員の1人は13~16日にタイへ渡航し、19日に発熱。別の会社員は市内の事業所に勤め、県外で公表された感染者と17日に仕事の打ち合わせをした。女性はこの男性の妻で、23日に発熱。発症後は勤務していないという。無職男性は25日から入院していた。

 川崎市では、高津区の30代の男性会社員、麻生区の50代の女性パート、幸区の30代の男性会社員、川崎区の40代の無職女性の4人の感染が確認された。いずれも軽症という。

 高津区の男性は22日に発熱。東京都内の会社に勤務し、20~22日まで高知県に飛行機で出張していた。麻生区の女性は16日に発熱、夫は25日に陽性が判明していた。

 幸区の男性は22日に発熱。市内の会社に勤務しており、陽性が判明していた同僚との接触歴があった。川崎区の女性は26日に陽性が判明した男性の妻という。

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