家庭訪問で入園祝い 園児に布マスクとメダル

担任(左)から手作りのメダルとマスクを受け取り、記念撮影する新入園児=長崎市内

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため入園式を中止した長崎市平間町の認定こども園「矢上幼稚園」(下神祐介園長)は10、11の両日、担任が新入園児61人の自宅を訪問して教職員が作った布マスクとメダルを贈った。記念撮影用のフラワーアーチも持参して祝い、子どもたちに入園式気分をプレゼントした。
 今月、同じ東長崎地区にある医療機関に勤める諫早市在住者の感染が確認されたことなどを受けて、入園式は中止となった。「式はなくてもお祝いの気持ちを伝えたい」と教職員がアイデアを出し合い、新入園児全員に布マスクと、折り紙でチューリップのメダルを作って準備した。
 担任が新入園児の自宅を訪ねて「入園おめでとう。これからたくさん遊ぼうね」とお祝いのあいさつ。村田絵真ちゃん(3)は「うれしい。(幼稚園が)楽しみ」とほほ笑んだ。
 下神園長は「命が一番大事。手洗いやうがい、消毒など基本的なことに緊張感を持って取り組み、外で元気に遊ばせることを大切にしたい」と語った。

 


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