さだまさしさん「緊急事態宣言の夜に」 危機感訴え、広がる共感

さだまさしさん(株式会社まさし提供)

 新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言対象地域が全国に拡大されてから一夜明けた17日、長崎市出身のシンガー・ソングライターで、「緊急事態宣言の夜に」と題した歌を作ったさだまさしさんが長崎新聞社の電話インタビューに応じた。感染拡大の現状に「個人的なわがままを言っている場合ではない。自分の命を守ることが、ひいては隣の人の命を守ることにつながる」と誰もが危機感を持って行動する必要性を訴えた。
 さださんは10日、動画投稿サイト「オフィシャルYouTube」とLINE LIVEで「緊急事態宣言の夜に」を披露した。
 「お前のおふくろ 死なせたくないんだ 本当に誰も死なせたくないんだ」
 こんな歌詞で始まる約5分の歌には、大切な人を守りたいという思いが込められ、インターネット上で共感の声が広がっている。歌詞には、医療従事者をはじめ、警察やスーパー、交通機関など市民生活を支えるため「休みたくても休めない」人々への感謝の言葉もつづられている。
 さださんは「長崎ではまだ感染者数が少ないから実感していない人もたくさんいると思う。自分だけの問題ではないんだと真剣に考えてほしい」と語った。

 


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