顔覆う防護具 ツジデンが長崎で50万人分製造へ

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ツジデンが医療現場に供給を始めたフェイスシールド(同社提供)

 光学フィルムメーカーのツジデン(東京)は長崎県の大村市と東彼東彼杵町の工場で、新型コロナウイルス感染対策に使う「フェイスシールド」と呼ばれる防護具の製造を始めた。原材料のプラスチックフィルムを50万人分確保しており、加工技術を生かして医療機関に供給する。
 同社の光学フィルムはスマートフォンやパソコンの表示装置などに採用されている。医療機器メーカーではないが、医療現場で感染防護具が不足し、手づくりで対応している所もあることから「すぐに役立てること」として10日から試作に入り、21日に供給開始した。
 表面処理前のプラスチックフィルムを成形し、顔全体を覆うようにした。透明度が高いので視界を妨げず、頭部が揺れてもずれにくい。ゴムバンド付きは10人分で3500円。サンプルは無料(送料は別途必要)。既に関東や九州の病院などから10万人分を超える注文を受けた。
 和田恒一郎取締役は「迅速に対応できるのがわが社の売り。必要とする方々に1日も早く届けたい」と話す。購入サイトは「フェイスシールド.com」で検索する。
 同社は1960年創業。92年に大村事業所、2001年に東彼杵工場を稼働させた。両拠点で約200人が勤務している。