コンパクトかつハイパフォーマンスなミッドシップスポーツカー
1989年にフルモデルチェンジしたトヨタ MR2は、ベースとなるコンポーネンツは変わったものの、5ナンバー枠のコンパクトミッドシップスポーツカーであることには変わりない。エンジンは、初代AW型では1500ccと1600ccを搭載していたが、SW型では直列4気筒2000ccに統一された。
自然吸気エンジンは、200馬力(前期は170馬力)仕様にATを組み合わせ、180馬力仕様にMTが組み合わされている。ターボエンジンは、245馬力(前期は225馬力)を発生させるパワフルなパワートレインを搭載。リトラクタブルヘッドライトが作り出すコンセプトカーのようなデザインは今見てもスポーティーで美しさを感じられる。
バブル崩壊の影響をもろに受けた悲運のスポーツカー
通称1型と呼ばれる1989年のデビューモデル。タイヤやブレーキ、さらに冷却系まで改良された1991年のマイナーチェンジは2型。エンジンの出力アップがされた1993年の3型。ABS構造の変更やトラクションコントロールシステムの変更が加わった1996年の4型。スポーツABSの再変更や軽量ホイールへ変更された1997年の5型。
1989年から1999年の販売終了までに5回にわたり、マイナーチェンジもしくは改良がされブラッシュアップしたMR2 SW型だが、日本のバブル経済の崩壊とともに販売台数は落ち込み、販売方法も受注生産へ切り替えられた末、1999年に幕を閉じた。
主要スペックおよび価格
■全長×全幅×全高:4,170mm×1,695mm×1,235mm
■エンジン
・直列4気筒 2000cc 3S-GTE(225馬力/245馬力)
・直列4気筒 2000cc 3S-GE(170馬力~200馬力)
■トランスミッション:4速AT/5速MT
■駆動方式:MR
■新車販売価格(当時):236.5~340.5万円
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