390馬力をMTで操る心地いい空間のフェラーリ テスタロッサ
フェラーリのフラッグシップを引き継いだテスタロッサは、これまでの数字とアルファベットで示される車種名ではないことも特徴のひとつ。リア寄りのミッドシップに搭載されるエンジンは、180度の12気筒エンジンで、最高出力は390馬力(日本仕様は380馬力)を発生させ、組み合わさせる5速MTで操る。
ワイド・アンド・ローという表現がピッタリで、地を這うようなプロポーションは、シンプルな造形ながらフェラーリらしい美学を感じさせる。左右のスリット状エアインテークやリアのライトまわりが低さをスピード感を強調。2ドア2シーターのクーペだがミッドシップレイアウトとしては室内空間に余裕があり、上質なインテリアを持つことからグランドツーリングにも最適で、居心地が良いのもフェラーリ テスタロッサの魅力だ。
まさに日本のバブル期を象徴するスーパーカー
フェラーリのV12気筒エンジン、居心地がよく上質なインテリア、そして他を寄せつけないポロポーションとくれば、当時バブル真っ只中であった日本のお金持ちが放っておくわけが無い。元プロ野球選手の清原和博さんをはじめ、多くの有名人や富豪たちが買い漁ったとも言われている。
約2,500万円という新車価格でありながら、中古車として売却すると倍以上の価格で売れることもあり、まさに華やかで、皆が好景気に沸いていた時代を象徴する1台だ。
スペックや価格
■全長×全幅×全高:4,510mm×1,970mm×1,160mm
■車両重量:1,510kg
■エンジン:180度12気筒DOHC 4943cc
■最高出力:390馬力(日本仕様380馬力)
■最大トルク:50.0kgm(日本仕様48.0kgm)
■トランスミッション:5速MT
■駆動方式:MR
■新車販売価格:2,580万円
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