「新型コロナ」、「東日本大震災」も影響、パン・洋菓子製造の(株)SECO2020が破産へ

   (株)SECO2020(旧:(株)カトーマロニエ、TSR企業コード:140023976、法人番号:7370601000149、宮城郡利府町しらかし台6-4-3、設立1963(昭和38)年5月、資本金7050万円、星山紗智子社長)は5月12日、破産手続きを後藤泰己弁護士(エール法律事務所、仙台市青葉区一番町2-10-26、電話022-227-6167)に一任した。
 負債総額は約4億8000万円。

   1949年に創業したパン、洋菓子などの製造販売会社。「元祖生どら」「梨サブレ」などの人気商品を開発し、宮城県の土産品として広く浸透していた。大手コンビニエンスストアとの取引開始などで、業容を拡大。一時期は直営店約10店舗を抱え、ピークの1999年3月期には売上高約14億円を計上した。
 しかし、東日本大震災では設備が損壊し、営業面に支障を来たした。その後、遊休資産を売却、不採算店舗を閉鎖するなどして経営改善を進めたが、売上回復には至らず2019年3月期は売上高約2億4000万円にとどまっていた。さらに、ここにきて新型コロナウイルスの影響で土産需要が大きく落ち込み採算性が悪化、債務負担も過大となっていた。
 このため、2020年5月12日、(株)カラベル(TSR企業コード:401376362、法人番号:7180301024541、名古屋市東区)の子会社として新設した新会社(株)カトーマロニエ(TSR企業コード:134219260、法人番号:7370001045752、宮城郡利府町)に事業を承継し、当社は現商号に変更したうえで、法的手続を進めることとした。

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