新指揮官にリオデジャネイロ五輪日本代表を率いた手倉森誠監督を招いて再出発。リーグ戦は歯車がかみ合わず12位に沈んだ一方、ルヴァン杯で初のグループステージ突破を決め、天皇杯は県勢過去最高の4強入りを果たした。
前季からの大幅な路線変更がリーグ戦の不振を招いた。システムは長年慣れ親しんだ3バックから4バックへ、戦術も堅守速攻からポゼッションへと改めたが、選手間の意思疎通が向上しないままクラブワーストのリーグ戦20敗を喫した。
その中でFW呉屋大翔(現柏レイソル)が孤軍奮闘。13~19節にJ2タイ記録となる7試合連続ゴールを挙げ、通算22ゴールで得点ランキング3位(日本人トップ)に入った。高いシュート意識と巧みな駆け引きで名を上げた。
“サブ組”中心で勝ち進んだ天皇杯は、年末の準決勝で鹿島アントラーズと対戦。3バックを採用する奇策がはまり、大接戦を演じた。先制されながらも前半のうちに追いつき、後半に連続失点しても直後に1点を返す息詰まる展開。2-3でわずかに及ばなかったが、リーグ戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすような好ゲームだった。
V長崎15周年<15> 長崎県勢初 天皇杯4強入り 2019年(J2)
- Published
- 2020/05/25 16:00 (JST)
- Updated
- 2020/06/19 12:50 (JST)
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