積水ハウス、1Qは施設系や再開発好調で営業利益5割増

積水ハウス(大阪市)は6月4日、2021年1月期第1四半期決算を発表した。売上高が前年同期比25.3%増の5980億9600万円、営業利益は48.8%増の508億6500万円、経常利益は36.2 %増の475億9900万円、四半期純利益が29.5%増の306億2600万円。戸建て注文住宅の売上は減少したが、大型建築が好調で都市再開発事業では大型物件の売却も寄与した。

請負型ビジネスの売上高は35.9%増の2456億6300万円、営業利益は33.3%増の236億7500万円。戸建て住宅は、新型コロナウイルスの影響もあり売上高が16.2%減の713億9700万円、営業利益は39.0%減の54億5000万円。賃貸住宅の売上高は7.3%増の892億8600万円、営業利益が2.2%減の87億6600万円。同社の他に2019年10月に子会社となった鴻池組が手がける建築・土木事業は、RC造による商業建築、店舗や事務所などが好調で、売上高が583.9%増の849億7800万円、営業損益は前年同期の1億3300万円の損失から94億5900万円の利益に転換した。

ストック型ビジネスは売上高が3.4%増の1714億9400万円、営業利益が3.3%増の166億2200万円。リフォームは新型コロナの影響で売上高が2.1%減の316億8400万円、営業利益が9.5%減の39億9800万円。賃貸住宅の一括借り上げや管理戸数の増加で不動産フィー事業は売上高が4.7%増の1398億1000万円、営業利益が8.1%増の126億2400万円。

開発型ビジネスは売上高が30.0%増の923億3100万円、営業利益が77.2%増の138億2700万円。都市再開発事業は売上高が157.8%増の370億8600万円、営業利益が302.0%増の83億9400万円。4月に積水ハウス・リート投資法人に、ホテルのザ・リッツ・カールトン京都(京都市)の準共有持分9%を43億2000万円で売却したことなどで大幅な増収増益となった。マンションも都市部の販売が好調で、売上高が46.9%増の289億7200万円、営業利益が54.4%増の43億8700万円。分譲住宅は新型コロナの影響で売上高が28.9%減の262億7200万円、営業利益は63.6%減の10億4500万円と減収減益だった。

国際事業は米国で賃貸住宅や戸建ての販売を進めた他、中国や豪州でのマンション販売も堅調。売上高が73.0%増の700億7300万円、営業利益は173.0%増の81億700万円。

通期業績予想は売上高が前期比7.0%増の2兆5850億円、営業利益が0.4%増の2060億円、経常利益が4.2%減の2050億円、当期純利益は3.0%減の1370億円となっている。

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