F1各チームが開幕への準備進める。アルファタウリ・ホンダがイモラでのテストを計画。ルノーはオーストリアで走行へ

 2020年F1第1戦が7月にオーストリアで開催されることが決定したことを受け、各チームが準備に取り掛かっている。メルセデスに続き、ルノーが事前テストを行うことを発表、フェラーリ、レーシングポイント、アルファタウリもテストを計画している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でグランプリ開催が延期されてきたが、今月、7月上旬からの序盤8戦のスケジュールが発表された。

 7月5日オーストリアで今シーズンがスタートすることが決まった直後、メルセデスは今週、2日間にわたるテストをイギリス・シルバーストンで実施、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが約3カ月ぶりにF1マシンのステアリングを握った。メルセデスは現行マシンではなく2018年型マシンを持ち込んだ。

 規則ではチームは1年に2日間はプロモーション目的の“フィルミングデー”として現行マシンで走行することが許されているが、その場合、走行距離は100kmに制限され、ピレリのデモ走行用タイヤを使用する必要がある。この年間2日間のPR走行以外でテストを行う場合は、2年以上前のマシンを使用しなければならないが、走行距離に制限はない。

 メルセデスは、今回のテストの目的は、長期間レースから遠ざかっているドライバーを含むメンバーのウォームアップであり、感染防止策に慣れるための機会でもあると述べている。

2020年6月メルセデスがシルバーストンでプライベートテスト 2日目にルイス・ハミルトンが走行

 ルノーも走行テストの実施を決め、6月16日と17日に、開幕戦の開催地オーストリアのレッドブルリンクでテストを開催することを発表した。初日はダニエル・リカルド、2日目はエステバン・オコンが、2018年型マシンR.S.18を走らせる。

 正式発表はまだなされていないが、フェラーリは近々イタリア・フィオラノでテストを行う予定だ。また、レーシングポイントは、“フィルミングデー”規則を利用し、2020年型マシンでの走行を計画、ランス・ストロールが17日にシルバーストンでテストを行うものとみられている。

 さらに、アルファタウリ・ホンダが24日にイタリア・イモラで走行を行う予定であると伝えられている。チームは“フィルミングデー”規則により今季型マシンを持ち込むものとみられる。イモラは今季F1の開催地候補のひとつだ。

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