最後発のプレミアム ミッドサイズSUV Q5
ミッドサイズSUVであるアウディ Q5は、エンジンを縦置に置くFF(前輪駆動)用プラットフォームを使用(MLBプラットフォーム)し、2008年にデビューしました。
今回ご紹介する初代Q5の日本導入モデルは、2.0リッター直列4気筒ターボのTFSIと、3.2リッターV型6気筒FSI(後に3.0リッターTFSIに変更)。
また2013年には、2.0リッターTFSIに出力40kW(54ps)・210Nmを発生する電気モーター組み合わせた、Q5 hybrid quattroも導入されました。
アウディ Q5の3つのドヤポイント
ドヤポイント その1:誰が見ても分かる“アウディ顔”
メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターやBMWのキドニーグリルのように、そのブランドを象徴するアイコンは非常に大切です。
そういった観点で言えば、シングルフレームの大型グリルを持った押し出し感の強い顔つきはインパクト抜群。
またドイツ車らしいギュッと塊感のあるフォルムも美しく、所有欲を十分に満たしてくれることでしょう。
お仕事を頑張るパパさんにおすすめ!
「車は見た目じゃなく中身だ!」というご意見はさて置き、その車の印象や見た目は非常に大切な要素です。
家の駐車場はもちろん、ショッピングセンターに駐車しているとき、だれが見てもアウディと分かることに一定の価値があります。
“ザ・アウディ”と分かる存在感は、お仕事を頑張って買ったという満足感を得ることができますよ。
ドヤポイント その2:スタイリッシュで日本にちょうどいいサイズ感
アウディ Q5のサイズは、全長4630mm×全幅1900mm×全高1650mm。全幅が1700mmを超える、いわゆる「3ナンバー=大きい車」というのは過去の話。
国内外問わず、近年発売されるミッドクラスSUVでは、1800mmまでは標準的な横幅です。そして全長は4.7mを切っているため、意外と取り回しはしやすく、ショッピングセンターやコンビニの駐車場でもそれほど苦労することはありません。
カッコいい車が好きなパパさんにおすすめ!
SUVの魅力のひとつに、「堂々した存在感」があります。
とは言え、兄貴分のQ7(全長5m超え!)では大きすぎますし、弟分のQ3は可愛すぎ…。そう、Q5は適度な存在感と利便性を兼ね備えたちょうどいいサイズです。
また全高は1650mmと、同クラスのライバルと比べてやや低く、スタイリッシュでカッコいいプロポーションに仕上がっています。
ドヤポイント その3:後席のシートアレンジが多彩
せっかくSUVを買うのであれば、日々の買い物だけでなく、キャンプをはじめとしたレジャーでの使い勝手は樹脂したいところ。
その点、輸入車に珍しくQ5のリアシートは、前後100mmスライドと30°のリクライニングもできます。
さらに背もたれは40:20:40の3分割可倒式なので、状況に応じたアレンジも可能。シートバックも片手操作で簡単に倒すことができ、とにかくかゆいところに手が届く日本車のような気の利いた仕上がりになっています。
家事も遊びも全力投球なママさんにおすすめ!
用途に合わせて複数車を持てれば最高ですが、私たちのような一般庶民にはなかなか難しいところです。
しかしオフロードからオンロード、買い物からレジャーまで、まさしくクロスオーバーに活躍するQ5なら、様々な用途に1台で答えてくれます。
アウディ Q5を買うなら注意してほしいポイント
冒頭でもお話ししましたが、Q5に限らず筆者が実際に整備の現場で感じていた印象は「2015年くらいまでのアウディはよく壊れるな…」というものでした。
もちろん工業製品である以上個体差はありますし、7速のSトロニックはかなり癖が強く、乗り方を間違えるとその癖が悪化し修理が必要になるケースがあるなど、あまり良い印象はありません。
ですが本当にこのスタイリングと乗り味、そして雰囲気は、そんなリスクを負ってでも手に入れたいQ5ならではの大きな魅力なのです。
もし、それでもアウディ Q5をお得に、そして安心して乗りたいという方は、できるだけ高年式の個体を探しましょう。
250万円の予算でも十分2017年式を狙えますし、もう少し余裕があるなら、2017年式以降の現行型だって狙えます。
群雄割拠のミッドサイズSUV! あなたならどれを選ぶ?
激戦区と言われるミッドサイズSUVは、今回ご紹介したQ5のほか、前回のBMW X3やメルセデス・ベンツ GLK、国産車では話題の新型ハリアー(まさに今日!?)やRAV4 PHVがサイズ的には同カテゴリに属します。
まさに群雄割拠、映画で言えばエース級のヒーローがわんさか登場する“アベンジャーズ”のような様相です。
どの車種もメーカーが力を注いで開発したモデルであるため、甲乙つけがたいというのが正直なところ。
なのでデザインや乗り味、さらにその車種が持つ歴史的背景などを吟味して、自分の感性にピンとくる1台を探してみてはいかがでしょうか。
[筆者:増田 真吾]