現役二世選手のオールスター・チーム MLB公式サイトが特集

メジャーリーグ公式サイトのジェフ・ゴールドは日本時間6月20日、現役の二世選手によるオールスター・チームを作る特集記事を公開した。このチームに名を連ねるための条件はただ1つ、「父親にメジャー出場経験があること」だけであり、父親のメジャーでの実績は一切考慮されていない。ここではゴールドが選出したスタメン野手9名、控え野手6名、先発投手5名、救援投手5名、合計25名の顔ぶれを紹介する(成績は2019年レギュラーシーズンのもの)。

スタメン野手(9名)

【捕手】オースティン・ロマイン(タイガース)
72試合 打率.281 8本塁打 35打点 1盗塁 OPS.748
父:ケビン・ロマイン(メジャー7年間で通算331試合に出場した外野手)
弟:アンドリュー・ロマイン(2017年に1試合全ポジション出場を達成)

【一塁手】C・J・クロン(タイガース)
125試合 打率.253 25本塁打 78打点 0盗塁 OPS.780
父:クリス・クロン(メジャー2年間で通算12試合に出場した一塁手)
弟:ケビン・クロン(昨年メジャーデビューして39試合で6本塁打)

【二塁手】ロビンソン・カノー(メッツ)
107試合 打率.256 13本塁打 39打点 0盗塁 OPS.736
父:ホゼ・カノー(1989年にアストロズで6試合に登板した右腕)

【三塁手】ボー・ビシェット(ブルージェイズ)
46試合 打率.311 11本塁打 21打点 4盗塁 OPS.930
父:ダンテ・ビシェット(1995年に40本塁打、128打点で二冠王)

【遊撃手】フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
84試合 打率.317 22本塁打 53打点 16盗塁 OPS.969
父:フェルナンド・タティス(1999年に史上唯一の1イニング満塁弾2本)

【左翼手】マイケル・ブラントリー(アストロズ)
148試合 打率.311 22本塁打 90打点 3盗塁 OPS.875
父:ミッキー・ブラントリー(メジャー通算302試合、1993年は巨人へ)

【中堅手】コディ・ベリンジャー(ドジャース)
156試合 打率.305 47本塁打 115打点 15盗塁 OPS1.035
父:クレイ・ベリンジャー(1999年と2000年にヤンキースで世界一)

【右翼手】ジョク・ピーダーソン(ドジャース)
149試合 打率.249 36本塁打 74打点 1盗塁 OPS.876
父:ストゥ・ピーダーソン(1985年にドジャースで8試合に出場した外野手)

【指名打者】ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
123試合 打率.272 15本塁打 69打点 0盗塁 OPS.772
父:ブラディミール・ゲレーロ(2004年MVP、2018年アメリカ野球殿堂入り)

控え野手(6名)

アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)
102試合 打率.263 9本塁打 62打点 43盗塁 OPS.715
父:ラウル・モンデシー(1994年新人王、通算271本塁打、229盗塁)

キャバン・ビジオ(ブルージェイズ)
100試合 打率.234 16本塁打 48打点 14盗塁 OPS.793
父:クレイグ・ビジオ(通算3060安打、2015年アメリカ野球殿堂入り)

ディー・ゴードン(マリナーズ)
117試合 打率.275 3本塁打 34打点 22盗塁 OPS.663
父:トム・ゴードン(1998年に最多セーブ、通算138勝、158セーブ)

トラビス・ショウ(ブルージェイズ)
86試合 打率.157 7本塁打 16打点 0盗塁 OPS.551
父:ジェフ・ショウ(1997年に最多セーブ、通算203セーブ)

デライノ・デシールズ(インディアンス)
118試合 打率.249 4本塁打 32打点 24盗塁 OPS.672
父:デライノ・デシールズ(メジャー13年で通算463盗塁の二塁手)

チャド・ウォラック(マーリンズ)
19試合 打率.250 1本塁打 3打点 0盗塁 OPS.708
父:ティム・ウォラック(1987年に123打点、オールスター選出5度)

先発投手(5名)

【エース】ランス・マカラーズJr.(アストロズ)
トミー・ジョン手術により出場なし(2018年は10勝6敗、防御率3.86)
父:ランス・マカラーズ(メジャー7年間で306試合に登板した右腕)

カル・クアントリル(パドレス)
23試合 6勝8敗0セーブ 防御率5.16 103.0回 89奪三振
父:ポール・クアントリル(2001年から4年連続80試合以上に登板した鉄腕)

デレック・ロドリゲス(ジャイアンツ)
28試合 6勝11敗0セーブ 防御率5.64 99.0回 71奪三振
父:イバン・ロドリゲス(1999年MVP、2017年アメリカ野球殿堂入り)

ルーク・ファレル(レンジャーズ)
9試合 1勝0敗0セーブ 防御率2.70 13.1回 12奪三振
父:ジョン・ファレル(メジャー通算36勝、監督として2013年に世界一)

マーク・ライターJr.(ダイヤモンドバックス)
トミー・ジョン手術により出場なし(2018年は20試合で防御率7.71)
父:マーク・ライター(メジャー11年間で通算65勝を挙げた右腕)

救援投手(5名)

【クローザー】キャム・ベドロージアン(エンゼルス)
59試合 3勝3敗1セーブ 防御率3.23 61.1回 64奪三振
父:スティーブ・ベドロージアン(1987年サイ・ヤング賞、通算184セーブ)

ハンター・ハービー(オリオールズ)
7試合 1勝0敗0セーブ 防御率1.42 6.1回 11奪三振
父:ブライアン・ハービー(1991年に最多セーブ、通算177セーブ)

ジョナサン・ヘルナンデス(レンジャーズ)
9試合 2勝1敗0セーブ 防御率4.32 16.2回 19奪三振
父:フェルナンド・ヘルナンデス(1997年にタイガースで2試合に登板した右腕)

ジェームス・ラッセル(メキシカン・リーグ)
メジャー出場なし(メキシコで8勝4敗、防御率3.26)
父:ジェフ・ラッセル(1989年に最多セーブ、通算186セーブ)

ケーシー・コールマン(メキシカン・リーグ)
メジャー出場なし(メキシコで14試合に登板して防御率2.03)
父:ジョー・コールマン(メジャー15年間で通算142勝を挙げた右腕)
祖父:ジョー・コールマン(メジャー10年間で通算52勝を挙げた右腕)

戦力分析

昨年度MVPのベリンジャー、経験豊富なカノーとブラントリー、長距離砲のクロンとピーダーソン、有望株のタティス、ビシェット、ゲレーロが並ぶ打線は非常に強力。その一方で計算できる投手は1人もいない。ゴールドによると、成績予想システムが算出したチーム合計のWARは37.3であり、シーズン85勝前後できる計算となる。投手陣に不安を抱えるものの、ワイルドカード争いには加わることができるかもしれない。

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