「2020年代にサッカー界を支配する」ヤングスター10名

リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドが支配した2010年代のサッカー。もちろん2020年代にも新たなスターが生まれてくるだろう。

今回は『Sportskeeda』から「次の10年間にサッカー界を支配する10人のヤングスター」を特集する。

10位:マタイス・デ・リフト

所属クラブ:ユヴェントス

年齢:20歳

チャンピオンズリーグの決勝トーナメントで「大会の歴史上最も若いキャプテン」となったデ・リフト。代表ではファン・ダイクと豪華なコンビを組む。

間違いなく特別な才能を持っている選手であり、そのエリート精神とキャプテンシーが目を引く。ユヴェントス加入直後は苦しい時間も過ごしたものの、イタリアの試合にすぐ馴染むことが出来た。

ゴール前で大きなピンチを防ぐことも、セットプレーで得点を決めることも、ゲームを作ることもできる。どの点でも非常に優れており、世界最高のCBになることも時間の問題だ。

9位:サンドロ・トナーリ

所属クラブ:ブレシア

年齢:20歳

まだビッグなステージで影響を与えてはいないものの、ブレシアという小さなクラブでプレーしていて、セリエAの下位に沈んでいることを考えれば仕方ないだろう。

サポートは欠如しているにもかかわらず、その精密な長距離パスやテンポコントロールで見る人を感動させている。20歳という若さで成熟度を示しており、そのプレーはアンドレア・ピルロに例えられている。

ディフェンス面でも非常に優れており、攻撃をスタートさせられる選手でありつつ、相手の攻撃を止められる選手でもある。数多くのタイトルを獲得できる存在になるはず。

8位:アルフォンソ・デイヴィス

所属クラブ:バイエルン

年齢:19歳

カナダの選手が世界のサッカーにおいて話題になることはほとんどなかった。アルフォンソ・デイヴィスが現れるまでは。

彼がバンクーバー・ホワイトキャップスからバイエルンに加入したのはわずか1年半前であり、その急激な成長と変化を予測した者はほとんどいない。昨季74分しかプレーしなかったことに驚きはなかった。

しかし今季サイドバックにコンバートされると、圧倒的なスピードと突破力で唯一無二のアタッキングディフェンダーに変貌した。トーマス・ミュラーは「彼はロードランナー」と称賛する。現代のサイドバックに求められるすべてのものを兼ね備えている。

7位:アンス・ファティ

所属クラブ:バルセロナ

年齢:17歳

普通の選手が17歳でバルセロナのトップチームに入ることはできない。アンス・ファティは特別な選手だ。最高品質のウインガーであり、素晴らしいスピードとドリブル能力に加え、得点力も備えている。

この年齢で、クラブレベルでは最高の場所で、世界の頂点を見た選手たちとともに戦っている。それは信じられないことであり、今後10年経った後にどれほど凄い存在になるのか。

2018-19シーズンにU-19でUEFAユースリーグ準決勝進出に貢献し、高い評価を受けた。それからそのナチュラルな才能で驚きを与え続けており、メッシやグリーズマンを今後数年で上回ってくるかもしれない。

6位:ジャンルイージ・ドンナルンマ

所属クラブ:ミラン

年齢:21歳

この5シーズン、ミランで守護神を務めてきたドンナルンマ。しかし年齢はまだ21歳である。彼がイタリアでキャリアを積み重ね続けるならば、多くの記録を破ることになるだろう。

残念なのはミランが低迷期に入ってしまったことで、もしこれがチャンピオンズリーグでバリバリやれる時期ならばドンナルンマの名声はさらに高まっていただろう。

とはいえ、ミランですでに70回のクリーンシートを達成しており、その実力は確固たるもの。反射神経、キャッチング、ポジショニング、それらすべてが重要なクオリティをもっている。

5位:トレント・アレクサンダー=アーノルド

所属クラブ:リヴァプール

年齢:21歳

アレクサンダー=アーノルドが備えているような技術を持つ選手に出会うことは稀である。サッカーの歴史において、彼ほどの攻撃力を備えたサイドバックはなかなかいない。

すでに12アシストを今季決めている彼。ケヴィン・デ・ブライネに続いて2位という成績であり、それをサイドバックから達成しているというのは驚異的である。

守備の能力を経験によって高めることができれば、その役割は更に高度になっていくだろう。遥かに強烈な選手になる可能性がある。

4位:アーリン・ホーラン

所属クラブ:ドルトムント

年齢:19歳

大きな体格に驚くべき技術、さらに強烈なスピードまで備えているホーラン。まさに将来のズラタン・イブラヒモヴィッチであり、巨大な才能を備えているフィニッシャーだ。

さらに他の選手とのコンビネーションまで作れるタイプであり、その能力はストライカーとして求められるものをすべて兼ね備えている。しかもまだ10代でありながら、試合数よりも多くのゴールを決めている。

欠陥はまったくない。今得意なことをさらに伸ばしていくことができれば、近いうちにクリスティアーノ・ロナウドやメッシに並び立つ伝説的な選手となるだろう。

3位:カイ・ハヴァーツ

所属クラブ:レヴァークーゼン

年齢:21歳

今夏のマーケットで大きな話題になっていくはずのハヴァーツ。大きな額の移籍金が動くと考えられている。

非常に大柄な体格を持っており、とても冷静だ。細身であるが弱くもない。彼からボールを奪うのは容易ではなく、エジルのような優雅さまで備えている。

広いビジョンと精度の高い両足を備えており、パーフェクトな攻撃的MFだ。さらにゴール前でも力を発揮でき、足でも頭でも得点を決められる。

2位:ジェイドン・サンチョ

所属クラブ:ドルトムント

年齢:20歳

フォデンやマウント、アレクサンダー=アーノルド、ワン=ビサカ、アブラハム、ハドソン=オドイ、ダニエル・ジェームズ…など若き才能に恵まれているイングランド。その筆頭はジェイドン・サンチョだ。

20歳という年齢ながらブンデスリーガで17ゴール17アシストを記録しており、まさに異次元の存在に。世界でも最もバランスがとれたアタッカーの一人となっている。

途方もなく速く、信じられないほど巧みで、味方を見つけるのもうまく、自らゴールも決める。できないことがあるのか?といえるほどの万能性だ。このまま成長を続ければ…。

1位:キリアン・エムバペ

所属クラブ:PSG

年齢:21歳

19歳でワールドカップ優勝を経験したエムバペ。それも主力としてだ。しかも毎年のようにタイトルを獲得しており、その勢いに衰えは見えない。

短いキャリアの中で数多くのトロフィーと賞を手にしており、そのデータを見ればまるでベテラン選手のよう。メッシやロナウドから王位を継承するにふさわしい実績をすでに作り上げている。

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PSGでは120試合でプレーし、90ゴール49アシスト。まるでテレビゲームの中のような数字だ。恐るべきスピードと非現実的なフィニッシュ、素晴らしいパスとドリブル。彼が今後10年のサッカー界を支配しないと考えることのほうが難しい。

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