成人式典「20歳が望ましい」 佐世保市長が見解

 民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられることを巡り、朝長則男佐世保市長は26日、23年に開催する成人式典(成人式)の対象年齢を「20歳が望ましい」とする見解を示した。市は8月に方針を正式に決める。
 市役所で開いた本年度の第1回総合教育会議で明らかにした。
 市教委は、式典の在り方について、昨年8月にインターネット上で、今年1月には成人式典の会場でそれぞれアンケートを実施。結果はいずれも「20歳で開催」を希望する意見が多数を占めた。5月には、市教委の諮問機関「市社会教育委員の会」が、式典の新しい名称と内容を検討した上で従来通り20歳で開催すべきと答申していた。
 朝長市長は18歳を対象にした場合、式典が大学受験などの時期と重なることを指摘。「高校卒業後の2年間で成長する。20歳が良いと思う」と提案した。教育委員からも保護者の負担増や文化として既に定着していることなどを理由に、20歳での開催を望む声が相次いだ。

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