FFG株主総会 柴戸社長、2020年度最重要戦略に4項目 親和、十八銀合併など

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)の株主総会が26日、同市内のホテルであり、柴戸隆成社長は事業報告で、傘下の親和銀行(佐世保市)と十八銀行(長崎市)の合併など4項目を2020年度の最重要戦略に挙げた。
 事業報告によると、親和、十八両行は10月に合併し、来年1月に事務システムを統合。同5月以降、重複する71店舗の統合を順次進める。システムコストの削減、店舗統合や本部組織の集約による営業人員の捻出により、早期にシナジー効果を実現。グループの総合力を発揮し、本県経済の発展に貢献する「お客さま満足度No.1」銀行を目指す。
 ほかの3項目は業務改革、新しい投信ビジネスの確立、インターネット専業銀行「みんなの銀行」開業。このうち業務改革では、全店舗にタブレット端末を置き、紙の伝票を電子化して生産性を向上させる。
 新型コロナウイルス感染症への対応としては、予防的な資金調達を含め、迅速で十分な資金供給と金融の円滑化に努める。
 出席した株主は110人。感染防止のため書面やインターネットによる事前の議決権行使を呼び掛けるなどして昨年の587人を大きく下回った。

© 株式会社長崎新聞社