【MLB】球団別プロスペクトTOP10:サンディエゴ・パドレス

1位:マッケンジー・ゴア(LHP)
2017年ドラフト1巡目(全体3位)指名。高校3年次に11勝0敗、防御率0.19、74投球回で158奪三振、5四球という桁外れの成績を残した。昨年はA+と2Aで20先発し、マイナーで100投球回以上投げた投手の中では1位の防御率1.69とWHIP 0.83、2位の被打率.164、5位の奪三振率35.7%を記録した。変化球はまだ安定感を欠くが、プラスの4球種をプラスの制球で扱う、真のエースになれる逸材。

2位:ルイス・パティーノ(RHP)
2017年7月に契約金13万ドルで入団。昨年は19歳の若さながらA+と2Aの20試合で防御率2.57、K/9 11.7の好成績を残した。プロ入り後に球速が大幅に上昇したファストボールは常時90マイル半ば、最速99マイルを記録するパワフルさがある。切れ味抜群のスライダーの評価も高い。制球面とチェンジアップの改善が課題だが、ポテンシャルはローテーション2番手級。

3位:CJエイブラムス(SS)
2019年ドラフト1巡目(全体6位)指名。爆発的なスピード、優れた打撃センス、運動神経の高さに高い評価を得ている選手で、プロデビューの34試合で打率.393、3本塁打、15盗塁という傑出した成績を残して更に評価を上げた。既にコンパクトなスイングで広角に打ち分けられており、パワーも今後平均レベルまで伸びるとされる。スピードを生かしたSS守備も高評価。

【MLB】2020球団別プロスペクトTOP10:索引

4位:ルイス・カンプサーノ(C)
2017年ドラフト2巡目(全体39位)指名。Cとしては傑出した打撃力が光る選手で、昨年は20歳の若さながらA+の110試合で打率.325、15本塁打、OPS.906と傑出した成績を残した。現時点では打球に角度をつける技術を学んでいる段階だが、将来的には平均以上のパワーが身につくとされている。C守備への取り組み方にムラがあるなど、守備面には課題がある。

5位:テイラー・トランメル(OF)
2016年ドラフト1巡目(全体35位)でプロ入り。オーバースロットの契約金320万ドルでレッズに入団後、昨年夏に三角トレードでパドレス入りした。昨年は2Aの126試合で打率.236と苦しみ、やや評価を落としたが、打撃のポテンシャルと優れた運動能力に高評価を得ている。打撃ではアグレッシブなアプローチの修正が課題。CFとしての守備力を懐疑的にみられることもある。

5位のトランメルは2018年のフューチャーズゲームでホームランを放ってMVPを獲得している

6位:エイドリアン・モレホン(LHP)
2016年7月に球団記録となる契約金1100万ドルで入団。プロ入り後も順調に結果を残していたが、2018年の後半戦以降は怪我に悩まされて投球回を重ねられていない。最速98マイルのファストボール、2種類のチェンジアップや、大きく改善したカーブと持ち球のクオリティは十分。ポテンシャルは高いが、耐久性と制球面を不安視されている。

7位:ミシェル・バイエズ(RHP)
2016年12月に契約金300万ドルで入団。リリーフに転向した昨年は、2Aの15試合で防御率2.00と好投すると、飛び級でメジャーに昇格して24試合で防御率3.03をマーク。最速98マイルのファストボールと、落差の大きいチェンジアップの2ピッチで攻める。203センチと長身なため、フォームが不安定で制球面に課題。先発として活躍するためにはスライダーの改善が必須か。

8位:ガブリエル・アリアス(SS)
2016年7月に契約金190万ドルで入団。昨年は19歳の若さながらA+の120試合で打率.302、17本塁打、OPS.809の好成績を残した。SSとしてはパワフルな打撃だが、変化球への対応ができておらず、128三振に対して25四球のみとアプローチは粗い。打撃よりも守備に高い評価を得ている選手で、肩が強く、守備範囲も広いため、優秀なSSディフェンダーになれるとされる。

9位:ライアン・ウェザース(LHP)
2018年ドラフト1巡目(全体7位)指名。昨年はAで好スタートを切ったが、怪我から復帰した後半戦に息切れし、防御率3.84に終わった。これといった決め球はないが、4球種を効果的に混ぜ合わせて打者を打ち取る投球術を持っている。ファストボールは90マイル前半だが、回転数が多く、狙ったところに投げ込むことができる。20ポンド太ったコンディション管理に不安。

10位:ジョーイ・カンティーヨ(LHP)
2017年ドラフト16巡目(全体468位)指名。5巡目相当の契約金約30万ドルで入団した。プロ入り後はチームの期待に応えて着実に結果を残しており、昨年もAとA+の22先発で防御率2.26、B/9 2.7、K/9 11.6と傑出した数字を記録した。70マイルの後半のチェンジアップが決め球。練習態度などの精神面でも高い評価を得ている。

© 株式会社SPOTV JAPAN