原爆投下の経緯 説明内容を修正 長崎市、平和学習サイト

 長崎市の子ども向け平和学習用ウェブサイト「キッズ平和ながさき」に記載された原爆投下までの経緯に関する説明の一部が不適切として、市は3日、内容を修正した。
 修正したのは「原爆が完成する前の1945年5月にドイツが降伏したので、アメリカは原爆を日本に投下することにしました」という部分。市発行の長崎原爆戦災誌第一巻(2006年改訂)は、1944年に米大統領と英首相が「日本に対して使用することについて意見が一致」としており、矛盾が生じていた。市は専門家に聞き取りした上で、サイトの記述を戦災誌の内容に合わせた内容に修正した。
 市は今年1月、外部からの指摘で矛盾を把握。市被爆継承課は「今後も小学生など子どもに分かりやすい記述を心掛け、史実を正確に伝えられるよう留意していく」としている。

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