2020年シーズンのスケジュール 7つの注目ポイント

メジャーリーグ機構は日本時間7月7日、2020年シーズンのスケジュールを発表した。異例の60試合制で行われる2020年シーズンのスケジュールについて、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスとマット・ケリーが7つの注目ポイントを紹介している。

【1】今年の総移動距離はレンジャーズが14706マイルでトップ。2位はアストロズ(13954マイル)、3位はマリナーズ(11813マイル)、4位はアスレチックス(11363マイル)だが、2011年以降は9年連続でマリナーズとアスレチックスのどちらかが1位だった。なお、総移動距離が最も少ないのはブリュワーズ(3962マイル)である。

【2】マーリンズは60試合のうち52試合を昨年の勝率が5割以上のチームと戦うことになった。その割合は86.7%に達し、1969年の地区制導入以降では歴代最高である(これまでの最高は1970年パドレスの85.2%)。一方、ドジャースとアスレチックスは昨年の勝率が5割以上のチームとの対戦が60試合中17試合のみとなっている。

【3】開幕カードでヤンキースとナショナルズ、タイガースとレッズ、レンジャーズとロッキーズが対戦。開幕カードにインターリーグの対戦が3つ含まれるのは2016年以来4年ぶり2度目のことである。また、シーズンの最終カードにはインターリーグの対戦が7つも組まれている。

【4】現在の労使協定では最大20連戦までしか組むことができないが、今年はブレーブス、マリナーズ、タイガース、ツインズ、ロッキーズ、ブルージェイズ、フィリーズの7球団のスケジュールに20連戦が含まれている。このうちブレーブス、マリナーズ、タイガースの3球団は開幕からの20連戦となっている。

【5】パドレスは9月に1度しかカリフォルニア州を離れない。9月18~20日(現地時間)に敵地シアトルでマリナーズとの3連戦が組まれているものの、その他の試合はサンディエゴでのホームゲーム、敵地でのエンゼルス戦、アスレチックス戦、ジャイアンツ戦のため、すべてカリフォルニア州での試合となる。

【6】フィリーズとパイレーツは1887年5月30日(現地時間)のダブルヘッダーから始まり、133年連続で合計2297回対戦してきた。しかし、東部地区所属のフィリーズと中部地区所属のパイレーツはレギュラーシーズン中に対戦しないため、ポストシーズンで顔を合わせない限りこの記録はストップすることになる。

【7】今年のカブスは金曜日(現地時間)のデーゲームが1試合も予定されていない。カブスの本拠地リグリー・フィールドで初めてのナイターが行われたのが1988年。それ以降も金曜日のデーゲームは存続していたが、球団史上初めて金曜日のデーゲームが行われないシーズンとなる。

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